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*「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」 フィッツジェラルド老人として生まれ、若者へと時間を逆行して生きるベンジャミン・バトン。しかしその心は同世代の人間と変わらず、青春時代の苦悩や恋愛や結婚を経験し、戦争などの逆境に果敢に挑んでいく。不思議な人生を歩みつづける彼を、最後に待つものは…(「ベンジャミン・バトン」)。20世紀を代表する伝説的な作家による、ロマンあふれるファンタスティックな作品を集めた傑作選。 *「西瓜糖の日々」 R・ブローティガン言葉の断片だけが氷山の一角みたいに頭の中にぽっかり浮んでいる。 西瓜、西瓜食べたいな。違う。西瓜、西瓜、西瓜は丸い。違う、違う。西瓜、たしかに西瓜で、だから西瓜がどうした。西瓜のつくタイトルの本を読みたいと思ったのは覚えている。西瓜なんだよ、それだけは確信をもって呟く。その先が、むにゃむにゃむにゃ、となって言葉の形を失う。 ふふ、でもやっと見つけたのだよね。桜庭さんの『書店はタイムマシーン』で発見。長い間咽の奥につかえていたものが取れてすっきりだ。 さっそく図書館で借りる。 コミューン的な場所、アイデス“iDeath”と“忘れられた世界”、そして私たちとおんなじ言葉を話すことができる虎たち。西瓜糖の甘くて残酷な世界が夢見る幸福とは何だろうか…。澄明で静かな西瓜糖世界の人々の平和・愛・暴力・流血を描き、現代社会をあざやかに映して若者たちを熱狂させた詩的幻想小説。ブローティガンの代表作。 *「武士道シックスティーン」 誉田哲也女の子たちの剣道ライフを中心に描いた作品は新鮮で面白かった!スポ根ものはたくさんあるが、女の子と剣道の組合せってあったろうか。 テンポよく進むストーリー、語り口も軽妙でコミカル、サクサクと最後までいっきに読んだ。 「ようするにチャンバラダンスなんだよ、お前の剣道は」剣道エリート、剛の香織。「兵法がどうたらこうたら。時代錯誤もいいとこだっつーの」日舞から転身、柔の早苗。相反するふたりが出会った?。さあ、始めよう。わたしたちの戦いを。わたしたちの時代を。新進気鋭が放つ痛快・青春エンターテインメント、正面打ち一本。 *「傀儡」 坂東 眞砂子傀儡 坂東 眞砂子 単行本: 445ページ 集英社 (2008/05) 坂東さんの本を読むのは久しぶりになる。ホラー小説を書いていた初期の作品は、ホラーとしての怖さよりも、土着的風習の匂いと女の情念が生み出す独特の雰囲気が好きでよく読んだが、作品の傾向が変わり始めたあたりからぱったりと読まなくなった。 この本も迷ったのである。この人の本だから読みたいという強い気持ちは遠い昔のことになっている。迷ったが時代は鎌倉だ。しかも傀儡という網野善彦がいうところの「まつろわぬ民」が出てくる話。結局、このふたつへの興味には抗い難かったということだ。 では、いざ、いざ鎌倉へ! 鎌倉時代、自らの顔の肉を削ぎ、北条氏への呪いの言葉を残して、山中へ消えていった武者がいた。九年後、関本宿近くの墓場を通り過ぎた傀儡女は、暗い穴のような瞳を持つ瀕死の女と出会う。傀儡女と一夜を過ごす、鶴岡公暁と名乗る武者。 *水曜の朝、午前三時蓮見 圭一 翻訳家であり名の知れた詩人でもあった物語の主人公四条直美は、一九九二年の秋、癌で亡くなった。四十五歳の若さだった。彼女は娘のために四本のテープを残す。そこで語られているのは、砕け散ったひとつの恋、もしかしたらありえたかもしれない、もう一つの人生へのせつなくなるような想いだった。 *「鉱石倶楽部」*「水の時計」 初野 晴それは南丘聖隷病院の一室で、心電図、人工呼吸器、栄養補給のチューブに繋がれた葉月と出合って、高村昴が最初に口にした言葉だった。 | 1/1PAGES |
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