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*「厭魅の如き憑くもの」 三津田信三ひと口に“怖い”といってもその“怖い”に含まれるコワサの意味合いは千差万別。対象となるものがはっきりしていて、わかったうえでの怖さもあれば、なにか定かでないものの存在に怯える怖さもあろう。
たまねぎさんちのブログ「今更なんですが本の話」で見かけて手にしたこの本は、気配に潜む怖さ、見えないはずのものを目にしてしまう怖さをぞんぶんに味わうことができるホラーミステリーだ。
*「多読術」 松岡正剛これは正解だったようだ。松岡氏はこの本の中で目次に目を通すことをおススメしている。 本はたくさん読めたらいいなと思っている。でも、望み通りにたくさん読めているかというとそうでもない。世の中の多読家の方に比べるとなんともはやなへなちょこぶりだ。ならば少ない中で精読熟読し深く理解しているかといえば、胸を張って「はい」とも答え難しなのだ。 本は読む。本を読むことは好きだ。うん、これなら言える。よかった(笑) 「多読術」を会得したいと思って買った本ではない。松岡正剛氏は編集者、『千夜千冊』の著者としての名前よりも、あとで書くがある人を介して強く印象が刻まれている人なのだ。これは個人的な思いの一面であって、『千夜千冊』を読むとただただ凄いなぁとため息が出てしまうのである。 『多読術』は活字中毒者を自称する松岡氏が、聞き手の問いに答える形で読書について語った本だ。自身の読書遍歴や読書に対する考え方が多様に展開していて共感することも多い。またこれは実際自分でも使ってみたい思った読書ツールもある。なにより本はこう読むべしというスローガン的なものがなく、自由に好きに読めばいいという考えが基本にあることにほっとする。 もとより3冊同時に読めとか、毎日1冊読めとか言われてもできないけどね。 読書の楽しみを知れば、自然と本はたくさん読めます。著者の読書遍歴を振り返り、日頃の読書の方法を紹介。本書を読めば自分に適した読書スタイルがきっと見つかります。読書の達人による多読のコツを伝授。 *「星のひと」 水森サトリ 青は何の色、空の色、海の色、孤独の色。 隕石が落ちてくるよりも大きな奇跡 図書館で予約した本が次々と借り出し可能になって手元にあるのは5冊。次々と借りたら、次々と読まなくてはいけない。ついでに次々と感想も書けばよいのだが、そうは簡単にいかないのが困ったところだ。なんにせよ、昨日の夜ですべて読み終った。 *「ムッシュー」ムッシュー ジャン・フィリップ トゥーサン, 野崎 歓 デビュー作『浴室』で注目を集めた、フランスの作家フィリップ・トゥーサンの二作目にあたるのが本書。 いろんな人がいるもんです。 といつも思っている主人公のムッシューは、29歳の若さながら専用オフィス(オフィスはレオナルド・ダ・ヴィンチ・ビル17階にある。ダ・ヴィンチ、この名前がちょっと嬉しい!)を持つ一流企業の営業課長。仕事も遊びも人との付き合いもそつなくこなすムッシュー。人当たりがよく、頼まれると断れない彼と周囲の人々との係わり合いを、明快で飄々としたユーモアのある文章でコミカルに描いた作品。 *「永遠の出口」森 絵都 小学3年生から高校を卒業するまでの9年間、主人公紀子が駆け抜けた青春の時を、1章から9章に分けて懐かしい時代の匂いとともに描いてみせている。 児童文学を手掛けてきた作者が始めてその枠を越えて取り組んだ作品ということらしく、第1回本屋大賞第4位作品。同じ作者の他の作品はいまだ積読本の中に埋もれていることもあり、初めて読む森作品でもある。率直な感想をまず書くとすれば、面白かったということに尽きる。 | 1/1PAGES |
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