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*映画「GOEMON」CGを駆使した映像はうちの小さなTVで観るには惜しい。映画館の大きなスクリーンで観たらさぞや迫力だろうなぁ。映像は綺麗です。主人公である五右衛門だけでなく、霧隠才蔵、服部半蔵といった私の大好きな忍びのものたちの登場はそれだけで嬉しい。彼らの戦いときたら超人技の連続ですごいと言うしかなく。あの跳躍力、何人切っても刃こぼれ知らずの太刀とか、高速の殺陣とか。血が飛び交うシーンが多い割りに生々しさが感じられないのは、時代物の設定を借りた時代ファンタジーっぽいから? 自由を求めた五右衛門と武士になる野望を抱き忍びとして主に使える才蔵。対照的なふたりの生き方と友情。なんといっても大沢さん演じる才蔵がせつなくていいのですよ。 あれこれ深く考えずに映像を視覚的に感じて観て楽しんだ映画でした。 次は「カムイ外伝」なんかも観たくなってきた。こちらは松山ケンイチですね。 2010年1月22日 DVD *映画「めがね」
タエコはどうしてここへやってきたのだろう。 サクラはどうして春になるとかき氷屋を開きにやってくるのだろう。 宿の主・ユージ、高校教師・ハルナ、タエコを先生と呼ぶ青年・ヨモギ。 関係も過去もほとんどみえてこない。 そもそもどうして「めがね」というタイトルなのだろう。 みんなめがねをかけているからなのか。 南の島で黄昏ながら、ゆるゆると過ごす日々。 その日の難逃れには梅、白いご飯、お味噌汁、玉子焼き、鮭。夜空の下のバーベキュー、大きな海老にかぶりつき、サクラさんのかき氷を食べ、青い青い海を前にしてビールを呑む。 何のことはない食事のシーンだけど満ち足りた気分になる。 不思議なのは朝のメルシー体操。なんだか振りがユーモラスで笑ってしまう。 戸惑いから反発。反目から融和。 まどろむようなのんびりした黄昏は永遠には続かない。 旅には終わりがやってくる。 ちょっぴり寂しいけれど、また会える。 思いがあれば、また会える。 ただそれだけといえばそれだけの映画なんだけど、たまには黄昏てみたくもなるもんだ。 脚本・監督:荻上直子 キャスト・小林聡美 市川実日子 加瀬亮 光石 研 もたいまさこ 日本 2007年9月 2009年6月12日観る・DVD *観る・かもめ食堂
フィンランドのヘルシンキで「かもめ食堂」を経営するサチエ。ひとりの客も来ない日から始まって、偶然知り合い家で同居することになるミドリ、飛行機に預けた荷物が届かないマサコ が店のスタッフに加わり、第一号の客で日本オタクの青年、コーヒーの美味しい淹れ方を教えてくれる謎の男性、主婦(たぶん)3人組、夫の悩みを抱える女性と、マサコの周りに、店の中に人がどんどん増えていく。 北欧の澄んだ空気と明るい風景。小林聡美、片桐はいり、もたいまさこ、三者三様の雰囲気が醸し出すマイペースな空気の不思議な面白さと安堵感。 淹れ立ての美味しいコーヒーの香りがするようだ。 丁寧に焼かれる鮭の香ばしさ、刻まれる野菜の音、サチエが料理するシーンを観ていると、普段食べることに粗雑になっていやしないかとふと思ってしまう。 「かもめ食堂」のメインメニューはおにぎり。 ひとつひとつ手でしっかり握られるおにぎり。ほかほかの白いご飯に海苔の黒。ご飯の中には鮭やおかかといったシンプルな具材が収まっている。おにぎりがこんなにも食べたくなる映画もそうないだろう。おにぎり食べたい!映画を観ながら何度も思う。お米はある。海苔もある。鮭に梅に鰹節、ある。いまが満腹でよかったと、これまた思う。 とりたてて大きな事件や出来事が起こるわけでもなく、どちらかというとストーリーは平坦に展開していく。食べることはごくごく日常の生活に根ざす行為。ゆるりとした流れが心地良く、遠いフィンランドを舞台にしているにもかかわらず、食べることで繋がっているような親しみを感じる映画だった。 監督:萩上直子 出演:小林聡美 片桐はいり もたいまさこ 2006年3月 日本 2009年5月23日観る *観る・Sweet Rain 死神の精度 金城武さんにはつい先日もお会いしたばかり。とはいってももちろんご本人にではなく、映画館のスクリーン上、諸葛孔明にである。智略の天才軍師・孔明と死神・千葉、設定はまったく異なるものの、ちょっとユーモラスでおちゃめな(高名な軍師さまにこの表現を使ってもいいものか悩むが)部分が垣間見えて、金城武の笑顔に軽くノックアウトされそうになった。 監督:筧昌也 *観る・オリヲン座からの招待状
冷え切った空気が漂う夫婦宛てに届いた1通の招待状。 回想の中に浮かび上がる懐かしき佇まいの映画館、オリヲン座。 幼い頃の祐次と芳枝が一番の遊び場として時を過ごした映画館の閉館興行を知らせる招待状だった。 亡き夫の残した小さな映画館を守り続けてきたトヨ(宮澤りえ)と、彼女を支え続けてきた夫の弟子留吉(加瀬 亮)、ふたりの映画を愛する強い思いと、胸の奥深くに秘められ続けた純愛を描いた作品。 いくつか『ニュー・シネマ・パラダイス』を思い起こさせる場面があったものの、こちらはあくまでもトヨと留吉が主軸。 視線は飛び交うホタルの光を追ったまま、重なる手、温もり。見詰め合うのではなく、同じ方向を向いて歩いていくふたりの関係がよく表れている美しいシーンだった。 留吉がトヨをおんぶするシーンが出てくる。足を怪我した若い日、残された日を前にしての帰路。病院のベットの傍らでトヨを見守る年老いた留吉を見た時、父の姿が重なった。夫婦であってもなくても、長い年月をともに過ごしてきた者同士だけが共有する、他者が立ち入る余地のない確かな絆を見たように感じた。 2009年5月9日観る 監督:三枝健起 出演:宮沢りえ 加瀬亮 宇崎竜堂 中原ひとみ 樋口可南子 田口トモロヲ 原田芳雄 2007年11月 日本 *地下鉄(メトロ)に乗っていつもの地下鉄を降りると、 そこは昭和39年の東京だった―。 友人から映画の試写会のお誘いを受けた。 昨日、仕事を終えるや、いそいそと会場へ急いだ。 いつもの地下鉄に乗って。 観たのは浅田次郎原作の「地下鉄(メトロ)に乗って」だ。 地下鉄。通勤や通学を日常とするものにとって、地下鉄は欠かすことの出来ない移動手段のひとつである。 地下鉄はどこへでも行きたい所へ運んでいってくれる。 *「蝉しぐれ」原作 「蝉しぐれ」 藤沢周平 監督 黒土三男 出演 市川染五郎 木村佳乃 緒形拳 原田美枝子 今田耕司 ふかわりょう 柄本明 2005年 日本 江戸時代、下級武士の養父によって育てられた牧文四郎。彼は父を誰よりも尊敬していたが、その父は切腹の運命に遭ってしまう。謀反人の子としての汚名を着せられた文四郎は、母を助けながら、質素に暮らしていく。そこには変わらず彼に接する幼なじみたちの姿もあった。数年後、牧家は名誉回復を言い渡される。そんな中、幼い頃から想い続け、今や殿の側室となっていた、ふくが派閥闘争に巻き込まれていることを、文四郎は知るのだった。 以下はネタバレあり。 | 1/1PAGES |
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