本や映画の感想、日々の雑感などを徒然に書いております
ネタバレもあるので未読の方はご注意ください
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*「いのちなりけり」 葉室 麟

葉室 麟
文藝春秋
¥ 1,575
(2008-08)

 
 

葉室麟という作家の名前は今回の直木賞候補に上がるまで知らなかった。
読んでみたら面白かった。凛とした佇まいをみせる時代小説を書く人だと思った。
こんな作家がいたんだなぁ。まだまだ修業がたりない。しからば全国武者修行の旅へ、出てしまったらこうしてブログを書いていることもできないので断念するとして、未読の中に宝が埋もれていそうな時代小説の分野も、読む作家の幅を広げていきたいなと思った。

何度生まれ変わろうとも咲弥殿をお守りいたす。
わが命に代えて生きていただく−−−
天地に仕え、いのちに仕える男、雨宮蔵人
“水戸に名花あり”と湛えられた天源寺家最後の女、咲弥
水戸藩と幕府の暗躍のさなか、数奇な運命により、
引き裂かれた夫婦が再びめぐり合う。
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| 歴史・時代小説 | 00:48 | comments(4) | trackbacks(3) | | |

*「黄金旅風」 飯嶋和一

飯嶋和一さんはとても寡作な作家である。だが、ぽつりぽつりと出版される作品は、寡作であることが充分頷けるほど、がっしりとした骨格を持った存在感を示すのだ。
克明に書き込まれる時代背景、緻密な人物描写、多数の支流から本流へ、時代のうねりが壮大な物語となって広がる。いったん読み出してしまえば、あとは流れのままに読み進めてしまう骨太な力強さが作品の魅力だと思う。
ただ、その克明で緻密な文章、加えて長大なページ数もあり、読むには覚悟がいるのが飯嶋作品かもしれない。

寡作な作家、飯嶋さんの新刊が昨年出た。島原の乱を題材にした『出星前夜』は、どうやら既刊『黄金旅風』の続編らしい。
あらら、積読本の中にあるじゃないか。
江戸寛永年間、栄華を誇った海外貿易都市・長崎に二人の大馬鹿者が生まれた。「金屋町の放蕩息子」「平戸町の悪童」と並び称されたこの二人こそ、後に史上最大の朱印船貿易家と呼ばれた末次平左衛門と、その親友、内町火消組惣頭・平尾才介だった。代官であった平左衛門の父・末次平蔵の死をきっかけに、新たな内外の脅威が長崎を襲い始める。そのとき、卓越した政治感覚と強靱な正義感を持つかつての「大馬鹿者」二人が立ち上がった。

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| 歴史・時代小説 | 18:14 | comments(10) | trackbacks(4) | | |

*「のぼうの城」 和田 竜

時は乱世。天下統一を目指す秀吉の軍勢が唯一、落とせない城があった。武州・忍城。周囲を湖で囲まれ、「浮城」と呼ばれていた。総大将・成田長親は、領民から「のぼう様」と呼ばれ、泰然としている男。智も仁も勇もないが、しかし、誰も及ばぬ「人気」があった――。
この城、敵に回したが、間違いか。
〜本の帯より〜

下に仕える者が上に立つ者に期待する英邁さ。これをことごとく裏切る成田長親という男。野良仕事が好きな長親は、田畑に現れてはあまりの不器用さゆえに、手伝うことをかえって迷惑がられる始末。誰かれ憚らず、領民にまで呼ばれるのぼう様とは、でくの坊からきている。図体だけはでかいこの男は、それでもなぜか領民から圧倒的な人気があった。
和田 竜
小学館
¥ 1,575
(2007-11-28)

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| 歴史・時代小説 | 22:43 | comments(10) | trackbacks(5) | | |

*「廃帝綺譚」 宇月原晴明


宇月原 晴明 / 中央公論新社(2007/05)
Amazonランキング:80736位
Amazonおすすめ度:


『安徳天皇漂海記』につらなる連作短篇集ときけば、なにをおいても読まずにいられましょうや。
本屋に平積みされ、どこか見覚えのある波頭砕ける表紙を目にした瞬間、思わず本を胸にかき抱いていたのである。

元末の順帝、明の二代建文帝、明朝に幕を下ろせし崇禎帝、承久の挙兵むなしく隠岐に流されし後鳥羽院…。廃され追われ流された4人の帝王たちをめぐる、「安徳天皇漂海記」につらなる連作短篇集。
「MARC」データベースより

滅びにある寂寥と美学はこの本だけでも充分味わえるとはいえ、やはり『安徳天皇漂海記』も合わせて読みたいもの。そうすればよりいっそう味わい深いものとなることは間違いない。なぜなら二冊を費やして語られる物語は、ひとつの大きな環の中にたゆとうているからである。
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| 歴史・時代小説 | 19:55 | comments(4) | trackbacks(2) | | |

*「平安妖異伝」 平岩弓枝

平安妖異伝
平安妖異伝
平岩 弓枝
あらゆる楽器に通じ異国の血を引く少年楽士・秦真比呂が、若き日の藤原道長と、平安京を騒がせる物の怪たちに挑む。怪しの物語十編 。
「BOOK」データベースより

藤原道長ってどんな人だっけ?
と思って文庫の解説を読むと、道長の歌が紹介されていた。
この世をば 我が世とぞ思う望月の 
欠けたることも なしと思えば

これならば知っている。時の権力者として我が世の春を謳歌し、得意の絶頂期にあった頃に詠んだ歌だけに、なんてまあ嫌味なくらい自信に満ちていること(笑)
然るに、本の中の若き道長は、未来の我が身の栄華など露ほども知らず、好青年ぶりを発揮して瑞々しいばかりだ。
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| 歴史・時代小説 | 21:57 | comments(2) | trackbacks(0) | | |

*「墨攻」 酒見賢一


墨攻
酒見賢一
やぎっちょのベストブックde幸せ読書!!のやぎっちょさんが、香港旅行に行った際の記事に映画『墨攻』が紹介されていた。それで興味を抱いて原作ということもあり読んでみたのがこの本。

戦国時代の中国、特異な非攻の哲学を説き、まさに侵略されんとする国々を救援、その城を難攻不落と化す謎の墨子教団。その教団の俊英、革離が小国・梁の防衛に派遣された。迫り来る敵・趙の軍勢は2万。梁の手勢は数千しかなく、城主は色欲に耽り、守備は杜撰であった。果たして革離はたった一人で城を守り通せるのか―史実を踏まえながら奔放な想像力で描く中島敦記念賞受賞作。
「BOOK」データベースより
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| 歴史・時代小説 | 19:02 | comments(4) | trackbacks(5) | | |

*「水滸伝(2)替天の章」 北方謙三

水滸伝 (2)
水滸伝 (2)
北方 謙三
北方水滸伝第2巻。
林沖、次なるミッションとはいかなるものか。
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| 歴史・時代小説 | 22:51 | comments(0) | trackbacks(0) | | |

*「水滸伝(1) 曙光の章」 北方謙三

水滸伝〈1〉曙光の章
水滸伝〈1〉曙光の章
北方 謙三
十二世紀の中国、北宋末期。重税と暴政のために国は乱れ、民は困窮していた。その腐敗した政府を倒そうと、立ち上がった者たちがいた―。世直しへの強い志を胸に、漢たちは圧倒的な官軍に挑んでいく。地位を捨て、愛する者を失い、そして自らの命を懸けて闘う。彼らの熱き生きざまを刻む壮大な物語が、いま幕を開ける。第九回司馬遼太郎賞を受賞した世紀の傑作、待望の文庫版刊行開始。
「BOOK」データベースより


まず禁軍(近衛兵)武術師範の王進が登場する。王進がこの巻の主軸かと思ったら違った。武術全般に抜きん出てたすぐれた人物であったが、高潔な実直さが上の者に疎まれ、叛乱の罪で処断されそうになり、年老いた母とともに出奔し表舞台からは早々に退場してしまう。王進に槍だけは勝るとも劣らぬ力を持つのが師範代の林沖(リンチュウ)で、実は彼がこの巻の中心を担う人物である。
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| 歴史・時代小説 | 19:21 | comments(2) | trackbacks(1) | | |

*「安徳天皇漂海記」 宇月原晴明

安徳天皇漂海記
 
 安徳天皇漂海記

 宇月原 晴明
 単行本: 330ページ
 中央公論新社 (2006/02)



読み終わった後も異郷の地に心を残したまま、しばらくぼ〜っとしてしまった。
本書は2部構成。第1部の東海漂泊ー源実朝篇では、実朝のかつての近習が、壇ノ浦で海に沈んだ安徳天皇の大秘事とそれに係る実朝との、哀しくも憐れを誘う出来事を外国人(とつくにびと)に語り聞かせる形で物語は進む。夢と現実、虚実が見事にひとつに紡がれ、想いはうつつを離れ、遠くへ運ばれていく心地にさせられる。
第2部の南海流離ーマルコ・ポーロ篇は、第1部をさらに深い夢幻のまどろみに取り込む形で、夢で邂逅する安徳帝と亡国南宋の皇帝、幼きふたりの天子の交流、帝国元の前に滅びゆく南宋の最後をダイナミックに織り交ぜつつ、安徳帝の御霊の長い漂海の果てまでを描いて夢幻譚は幕を閉じるのだ。
本年度山本周五郎賞受賞。
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| 歴史・時代小説 | 17:06 | comments(8) | trackbacks(8) | | |

*「小説十八史略」(一)

小説十八史略〈1〉
小説十八史略〈1〉
陳 舜臣
夏(か)に先だつ幾千年、中国中原(ちゅうげん)に君臨した神々。時代は下り、やがて殷(いん)へ。暴君紂王(ちゅうおう)を倒して次なる世界を開いたのは周(しゅう)だった。その周も大動乱をへて秦(しん)に統一される。――英雄は激動の時代に生まれる。大陸も狭しと濶歩したあまたの梟雄(きょうゆう)豪傑たち、そして美姫。その確執葛藤の織りなす人間模様を活写。(文庫裏書より)

紀元前1030年頃の殷王朝末期、時の権力が殷の紂王の手から太公望要する周へと移り変わろうとしてる頃から始まって、秦の始皇帝の天下統一以後くらいまでが、本書で扱われている時代になる。いわゆる春秋戦国時代と呼ばれる時代。
国が興り衰退し、分裂し統合し、地図上の境界線は目まぐるしく変遷していく。さすれば功を立て名を成さんとする者どもも多し。まさに群雄割拠のありさま。
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| 歴史・時代小説 | 19:45 | comments(12) | trackbacks(0) | | |
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