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*「村田エフェンディ滞土録」 梨木香歩村田エフェンディ滞土録 梨木 香歩 土耳古(トルコ)皇帝の招きにより、彼の地に歴史文化研究のため赴いた日本人留学生村田の土耳古滞在記。 村田は『家守綺譚』の中で、主人公綿貫の友人として出てきた人物である。滞在先の土耳古から便りを送って寄越したのであった。 『家守綺譚』は美しい日本語に魅了され、旧き良き時代が持つ風情の居心地の良さに酔いしれた作品だった。だから作中に登場した人物が主人公となる本があると知り、どうしても読みたいと思った。いったん読みたいとなると、なんとしても読まねばという、一歩進んだ強い気持ちが生じてくる。 となれば、あとは行動あるのみ。 仕事帰り、夜の街をガタゴトと走る市電に乗り、往復1時間かけて図書館に向う。そこまでして読みたいものかと自分の行動を嗤いもするが、そこまでしても読んで良かったと、しみじみ思った読後感だった。 *「家守綺譚」 梨木香歩家守綺譚 梨木 香歩 日常にこぼれ出る豊饒な気配 花は人を恋、水は友を招く それは、ついこのあいだ、 ほんの百年すこし前の物語。 文庫の帯に並ぶ言葉を読んだだけで、予感めいたものを感じてしまう。自分はきっとこの本の世界を気に入るに違いない。そう確信する気持ちの根拠はなんだと問われても答えようがないのだが、ただただそう思ったのだ。 物書きを志す綿貫征四郎は、学生時代の親友であった亡き高堂の父から、庭つき池つき電灯つき二階屋の家守を頼まれる。 移ろいゆく四季の折々に邂逅するのは、草、花、鳥、獣はいうのおよばず、小鬼、河童、人魚、竜、竹の精、と亡き友…。日常と異界が交じり合う風景に佇む、私こと綿貫征四郎の家守としての日々を、潔く簡潔な美しい日本語で紡ぎ出す。 *「西の魔女が死んだ」 梨木香歩西の魔女が死んだ 梨木 香歩 中学に進んでまもなくの五月、学校に行くことが出来なくなってしまったまい。 きっかけは喘息の発作。 まもなく喘息は治まるが、学校へは行けなかった。 人が躓く時、些細なきっかけが躓きの小石となるものだ。 振り返った時に初めて気づく、ああ、あれが、と。 きっかけなんて、そんなものだ。 ママはまいを西の魔女のもとへ預けることにする。 西の魔女、ママのママ、まいの大好きなおばあちゃんのもとで過ごした一ケ月あまりの日々。 まいの魔女修業の日々でもあった。 だって、おばあちゃんは「本物の魔女」なのだから。まいはおばあちゃんの孫なのだから。 自分で決める力、自分で決めたことをやり遂げる力 これが魔女になるために一番大切なことだと、おばあちゃんはまいに教える。 | 1/1PAGES |
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