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*「プリンセス・トヨトミ」 万城目 学このことは誰も知らない。五月末日の木曜日、午後四時のことである。大阪が全停止した。長く閉ざされた扉を開ける“鍵”となったのは、東京から来た会計検査院の三人の調査官と、大阪の商店街に生まれ育った二人の少年少女だった―。前代未聞、驚天動地のエンターテインメント、始動。 大阪全停止。ありえないことが起こってしまうのが小説の面白さ。ドミノ倒しのように『合図』が大阪の街を駆け巡る。時代は顔を変え現代に移り変わろうと、脈々と受け継がれてきた意志がある。守ろうとする者たち、隠された事実に真っ向から挑む者たち。赤く燃える大阪城夜の決戦へ向け、新幹線は動き出す。 *「ホルモー六景」 万城目学抱腹絶倒、あの笑いの渦から恋が生成されるとは予想もしなかったが、これがねぇ、実に恋心溢れる作品集になっていて、いい意味で期待を裏切る続編なのである。仲良しホルモー仲間の女の子ふたりの恋と友情の顛末、楠木ふみ変身に隠された少年との淡い出来事、あの懐中時計に秘められた過去、芦屋の元カノ巴と失われたホルモーの謎、京都でホルモーを敵として戦った会長同士が東京丸の内で再会、時を越え長持を通して交わされる文と高村のチョンマゲの意味、ホルモーを背景に語られるむっつの恋の情景。 *「鹿男あをによし」 万城目学実は購入したのは去年の春。万城目さんの名前はあちこちのブログで目にしていたので、いずれは読みたいと思っていた。そんな折、出版されたばかりの『鹿男あをによし』が、どうぞどうぞ買って下さいなといわんばかりに本屋に並んでいた。見ればサイン本である。サイン本集めを趣味としているわけではないが、ないよりはあったほうがよい。黄金色のサインに目が眩み購入することと相成った。 でも、どうせならデビュー作から読んでみようと『鴨川ホルモー』を読み、次は鹿男と思っているうちに日が過ぎてしまったというわけだ。 「さあ、神無月だ――出番だよ、先生」。二学期限定で奈良の女子高に赴任した「おれ」。ちょっぴり神経質な彼に下された、空前絶後の救国指令!?「並みの天才じゃない」と金原瑞人氏激賞! 以下はネタバレ含む *「鴨川ホルモー」 万城目学ホルモーってなんぞや?ちょっと美味しそうな匂いがしないでもないタイトル。 表紙を見ての第一の疑問である。 次に思ったのがビートルズの「アビイ・ロード」ばりに、横断歩道を縦列で歩く四人の男女の姿。青い浴衣でしかもひとりはちょんまげときている。なんだ、なんなんだこれは? そう、物語に登場する新入生達と同じく、疑問と興味に引きずられるうちに、すっかり熱きホルモーの戦いに引き込まれていくのだった。 謎のサークル京大青竜会に入った安倍を待ち構えていた「ホルモー」とは? 恋に、戦に、チョンマゲに、若者たちは闊歩して、魑魅魍魎は跋扈する。京都の街に巻き起こる、疾風怒濤の狂乱絵巻。前代未聞の娯楽大作、ここにあり! | 1/1PAGES |
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