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*「ロードムービー」 辻村深月辻村深月さんの『冷たい校舎の時は止まる』は、白い雪が舞う冬の一冊。 窓の外降る雪、物語の校舎を覆う雪に、果てしもなくきりもない、このまま雪に埋もれてしまいそうだと思いながら読んだものだった。 『ロードムービー』は『冷たい校舎の時は止まる』から生まれた短編集だ。 誰もが不安を抱えて歩き続ける、未来への“道”。子どもが感じる無力感、青春の生きにくさ、幼さゆえの不器用…。それぞれの物語を、優しく包み込んで真正面から描いた珠玉の三編を収録。涙がこぼれ落ちる感動の欠片が、私たちの背中をそっと押してくれます。はじめましての方にも、ずっと応援してくれた方にも。大好きな“彼ら”にも、きっとまた会えるはず。 *「スロウハイツの神様」上・下 辻村深月スロウハイツの神様(上) スロウハイツの神様(下) 辻村 深月 夢を実現してなお走り続ける者。夢に向かい走り続ける者。小説、脚本、漫画、映画、絵と表現する手段は違っていても、共通しているのは、内側に創作への強い希求を抱いていること。 猟奇的なファンによる小説を模倣した大量殺人事件から10年。筆を折っていたチヨダ・コーキは見事復活し、売れっ子脚本家・赤羽環と、その友人たちとの幸せな共同生活をスタートさせた。しかし謎の少女の出現により…。「MARC」データベースより スロウハイツの住人達はそれぞれの道を求めながら、同じひとつ屋根下で暮らしている。時に創り手としての葛藤や将来への不安、複雑な思いがない交ぜになることもある。それでも走り続ける彼らの姿は、ひとつの季節の輝きを思わせて眩しい。限定された時間に凝縮された、後から思い出した時、むず痒い痛みとともにあれは幸せな時代だったと思い出す、それがいまの彼らだ。 ミステリーというより、これは青春小説と呼んだほうがいいかもしれない。走り続ける彼らを追って、上下巻いっきに読んでしまった。とくに下巻12章からがもう止まらない。それについてはまた後で。 *「冷たい校舎の時は止まる」 辻村深月冷たい校舎の時は止まる (上) (中) (下) 辻村 深月 講談社 (2004/7/6) まずなにより惹かれたのは本の表紙。 上・中・下と三冊並べると、物語の舞台となる校舎の絵になる仕掛けで、そこに雪の結晶が散りばめられている。雪の結晶好きとしては思わず手に取ってみたくなる本だったのだ。 ある雪の日、学校に閉じ込められた男女8人の高校生。どうしても開かない玄関の扉、そして他には誰も登校してこない、時が止まった校舎。不可解な現象の謎を追ううちに彼らは2ヵ月前に起きた学園祭での自殺事件を思い出す。しかし8人は死んだ級友の名前が思い出せない。死んだのは誰!?誰もが過ぎる青春という一時代をリアルに切なく描いた長編傑作。 第31回メフィスト賞受賞。 | 1/1PAGES |
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