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*「邪魅の雫」 京極夏彦「殺してやろう」「死のうかな」「殺したよ」「殺されて仕舞いました」「俺は人殺しなんだ」「死んだのか」「―自首してください」「死ねばお終いなのだ」「ひとごろしは報いを受けねばならない」昭和二十八年夏。江戸川、大磯、平塚と連鎖するかのように毒殺死体が続々と。警察も手を拱く中、ついにあの男が登場する! 鉛のように重く、暗鬱として黒々とした雫。 心の水面を揺らす邪悪な想念は形を帯びて、人を殺める。 重かった!というのがまず読んでの感想だった。物理的な本の重みに耐えつつ読むのは、すでに京極堂シリーズにおいてはあたり前な感がある。重い本を抱え、読む体勢に苦慮し、項を繰っていくわけだ。 最初は4、5日掛けてちびちびと100項程読み進めていたのだが、どうにも頭の中に人物相関図がうまく描けない。なので残りの大半は昨日の休みでいっきに読む。 かなり複雑に錯綜した構成になっている。最後のほうにきて京極堂がバラバラな世界を再構築してみせるまで、誰が誰で、誰が誰と繋がっているのかよくわからないまま、作者にいいように翻弄され、惑わされ、錯綜するプロットの糸に絡め取られてしまったような気分だ。 | 1/1PAGES |
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