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*「氷菓」 米澤穂信

米澤穂信の古典部シリーズ第一弾。
スニーカー文庫版の表紙とタイトルのイメージから、爽やかな青春ミステリー系を想像していたが少し違った。自分が買ったのは角川文庫の新装版。

何事にも積極的に関わらない、『省エネ』をもっとうとしている折木奉太郎。姉からの強引ともいえる命令で廃部寸前の古典部に入部することになる。部員がいないはずの古典部だったが、好奇心旺盛な名家のお嬢様千反田える、ホータローの友達福部里志、小中と同じクラスだった毒舌な伊原摩耶花といった面々が集まり、学校生活の中で起こるミステリーを解決していくという話。
日常のちょっとした謎を解き明かしながら、ホータローの推理力が徐々に仲間内に浸透していく。ということは読者にも認識されていくということでもある。下準備が整ったところでいよいよ本筋に入るという手順だ。
本のタイトルにもなっている『氷菓』の謎に四人が迫っていく。先に、小市民シリーズのスイーツ満載の話を読んだ後なのものだから、氷菓もてっきりひんやりした夏菓子の類を意味するのかと想像していた。違った。甘さとは無縁な話だった。
彼らが通う神山高校は文科系の部活が盛んな学校で、十月に行なわれる文化祭で代々古典部は『氷菓』という文集を出してきていた。四人が解こうとする謎には、『氷菓』に秘められた三十三年前のある出来事が関係していた。
真実とは苦いものだ、と彼らは感じただろうか。
遠い過去に住む少年を思う。『氷菓』はまるで墓標のようだ。文集を作ることは代々部員達に受け継がれてきたんだなと考える時、受け継がれたのは文集だけじゃないのだろうと気づく。
この苦さ、嫌いじゃない。

古典部員四人のキャラ立ては充分なっていると思う。えるとか摩耶花とか、名前の付け方はちょっと読んでいて気恥ずかしくなってくるけど。互いの言葉の掛け合いもけっこう楽しく読める。薔薇色なのか灰色なのかわからない高校生活、青春の風景とミステリーが入り混じって、本の厚みも程よい具合だ。

ところで気になったのは、寺、ミュー、ナンバーズ。
四人が文化祭に向けて作っている文集『氷菓』に載せるため、漫研にも所属する伊原が書いている原稿の内容を表している。そこに書かれている古典的名作の漫画ってなんだろう。
「わたし、気になります」
つい千反田化してしまう。
ネットを検索していたら答えが見つかった。なんで気づかなかったのか。寺、地球(テラ)へ、竹宮恵子の『地球へ』だったなんて。すっきりした。

どうやら米澤穂信という作家が気に入ってしまったみたいだ。第二弾『愚者のエンドロール』も読んだ。四作続けて同じ作家の本を読んだので米澤本はひと休み。

5月6日読了
| 米澤穂信 | 21:51 | comments(3) | trackbacks(2) | | |

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♯ コメント

はじめまして。
『氷菓』が墓標のようというくだりに納得です。
読了したばかりですが、第一弾ということは続編もあるのですね。
古典部シリーズ、○○限定のシリーズよりハマりそうです。
TBさせていただきました。
| ソラチ | 2006/10/10 11:12 AM |
ソラチさん、はじめまして。
読了したばかりということはまだまだお楽しみが残っていますよ。
「愚者のエンドロール」
「クドリャフカの順番『十文字』事件
それぞれ読み切りになっていますが、
季節も夏休み、秋の文化祭と移っていくので、
ぜひ順番に読むことをお薦めします♪
| 雪芽 | 2006/10/11 9:17 PM |
雪芽さん、こんにちは。
お待たせしました〜。
古典部シリーズに突入しました。
古典部の四人のキャラクター、特性が明確に打ち出されていて魅力的でしたね。
米澤さんらしい苦い結末でした。

伊原の原稿、気づいたのは私だけかと思ったら…雪芽さん、さすがです。
次がとても楽しみです。
| 藍色 | 2008/01/18 3:28 PM |

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氷菓/米澤穂信
氷菓 米澤 穂信 やらなくていいことはやらない――そんな枯れた“省エネ”人間の高校男子が主人公の青春?ミステリ。高校に入学した早々、卒業生の姉の鶴の一声で、部員がいないために廃部寸前だった古典部に入学することになった主人公・折木奉太郎。友人・知人
| ながし読み日誌 | 2006/10/10 11:04 AM |
氷菓 米澤穂信
カバー写真は清水厚。カバーデザインは岩郷重力+WONDER WARKZ。古典部シリーズ1作目。 折木奉太郎は高校入学直後、姉・供恵の命令で古典部に入部。日常の謎解き後、部長・千反田えるの叔父が関わった三十三年前の事件の真相究明
| 粋な提案 | 2008/01/18 3:48 PM |
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