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*「愚者のエンドロール」 米澤穂信

古典部シリーズ第二弾は、秋の文化祭に出展する自主映画を題材にしたミステリー。時間は前回から少し経過して、夏休み終盤に差しかかろうとする頃。
ホータロー達は千反田えるの誘いによって、一本の映画ビデオを観ることになるのだが、ミステリー仕立てのその映画は完結を向えないまま、途中でプツリと終わっていた。脚本家の女生徒は、心労から続きを書けない状態にあるという。
どんな解決編が用意されていたのか。謎を残したまま時間の止まっているビデオ。上級生クラスの生徒達が作ろうとしていた映画の結末を探るべく、『探偵役』を引き受けることになった古典部員達。
映画は無事エンドロールを流すことかできるのか。

四人の古典部員達は各々のキャラに合わせて、すっかり役割分担ができているので、場面ごとの収まりがいい。どいう言動に出るか予想がつくほどに、各自模範解答な台詞を喋ってくれる。これは必ず出てくる水戸黄門の印籠のようで慣れの心地良さとでもいうのだろうか。でも安心するのはまだ早いか。小市民シリーズの小佐内さんの例もある。この先、俯瞰的視点の四人の姿から、焦点が個人に移る時が楽しみだ。あればの話だけど。

データベースを自認する里志がいつも身につけている巾着袋、ヤクルトまで入っているってどんな大きさだ。ドラエモンのポケットかと思ってしまう。中身が気になる。

今回登場する二年生の入須冬美。『女帝』と渾名される人物。喋り方がたまに気になるが、女帝らしさを出すためだろうか。
この『女帝』という言葉のシンボルから、古典部員四人のシンボルがあげられていく。ホータローは『力』
使われているのはタロット占いのカードが表すシンボル。もしホータローを占ったとすれば、女難の憂いあり、なんて答えが出てきそうだ。話に直接登場することはないが、ホータローの姉折木供恵といい、タイプは違うが千反田える、女帝入須冬美と女達に踊らされている姿は、ちょっと不甲斐ない。この省エネからくる積極性のなさも変わっていくのだろうか。
彼にとって姉の壁は大きいような気がする。

結末は二回転フィニッシュで無事着地。
同じほろ苦さでも前作『氷菓』のほうが余韻の残る苦味だった。今回はホームズやクリスティを例に、ミステリーのお約束事や形式に言及するなど、ミステリー部分の比重が大きい。
謎解きの過程で明らかにされる脚本家の女生徒の心情は、本の作者米澤穂信に通ずるところがあるのではないかと思った。
古典シリーズ第三弾ではついに姉折木供恵の登場もあるらしい。かなり続きが気になる。

(5月7日読了)
| 米澤穂信 | 21:21 | comments(2) | trackbacks(1) | | |

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♯ コメント

雪芽さん、こんばんは。
今回はミステリ色の濃い作品になってましたね。
『女帝』入須冬美のキャラが強烈でした。
里志の巾着袋からヤクルト四本、笑えましたね〜。
ドラエモンと思ったのは私だけじゃなかったですね。
二回転フィニッシュ!鮮やかな表現にうっとり。
ついに姉折木供恵が!?楽しみです。

トラックバックさせていただきました。
| 藍色 | 2008/01/20 2:45 AM |
藍色さん、早くも二作目!?
ミステリー色濃いですね。
高校生にしてあの頭のキレと怖いほどの統率力で、
さすがに女帝と呼ばれるだけある入須冬美。
コワイからお近づきになりたくない相手です。
藍色さんもドラエモンと思いました?(笑)
なんでも出てきますからねぇ。
今日は何を入れておこうとか、いろいろ考えを巡らせているのでしょうか。
ホータローのお姉さま登場!
裏にいながらにしてラスボスみたいで、すごい存在感です。
| 雪芽 | 2008/01/20 5:55 PM |

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愚者のエンドロール 米澤穂信
カバー写真は清水厚。カバーデザインは岩郷重力+WONDER WARKZ。古典部シリーズ2作目。 古典部のメンバーが見せられたのは、廃屋での殺人場面で途切れた自主映画。えるの知人で先輩の入須冬実の頼みで古典部はこの結末を推
| 粋な提案 | 2008/01/20 3:25 AM |
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