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*「ムッシュー」

ムッシュー
ムッシュー
ジャン・フィリップ トゥーサン, 野崎 歓
デビュー作『浴室』で注目を集めた、フランスの作家フィリップ・トゥーサンの二作目にあたるのが本書。

いろんな人がいるもんです。

といつも思っている主人公のムッシューは、29歳の若さながら専用オフィス(オフィスはレオナルド・ダ・ヴィンチ・ビル17階にある。ダ・ヴィンチ、この名前がちょっと嬉しい!)を持つ一流企業の営業課長。仕事も遊びも人との付き合いもそつなくこなすムッシュー。人当たりがよく、頼まれると断れない彼と周囲の人々との係わり合いを、明快で飄々としたユーモアのある文章でコミカルに描いた作品。
トゥーサン的なエスプリとユーモアと独特の感覚に、『浴室』を読んでどっぷりハマった。三作目の『カメラ』やその次の『ためらい』も好きだけど、再読してみると「ムッシュー」もなかなかいいではないか。なにより“いろんな人がいるもんです”という、ムシューの口癖には共感を覚える。
そう、いろんな人がいるもんです。
目立つことを極力避け、周りとは折り合いをつけて平穏に物事を遣り過ごそうとするムッシューなのに、なぜかやっかいなことに係ってしまうはめになる。鉱物学者に共同で仕事することを持ちかけられ、押しの強さに負けて彼の著作の原稿をタイプすることになったり。鉱物好きの私は鉱物にかんする記述を興味を持って読んだけど、ムッシューには災難というかお気の毒様。
そんな彼は子守を頼まれても当然断れない。
なんにしても断れない。
頼みごとは断れない。が、時にはひょいと身をかわす事もある。そこがムッシューらしさ。
読んでいると肩の力が抜けていくようだ。

この本は章ごとに分けられてはいない。長い文章と文章の間には、控えめなムシューそのままに、一行の短い文章がぽつんと置かれる。これだけを拾い読みしても面白い。

恋愛の国フランスだけあって、結末はロマンチックな展開に。有頂天なムッシューが可愛いく思えてしまった。
最後の一行、そうなんだ、ムシューにはそうなんだよね。

短い話なのであっという間に読めて、ドタバタではないコミカルな風合いを楽しめる。ちなみに『浴室』、『ムッシュー』、『カメラ』、『ためらい』、『テレビジョン』とすべて文庫になっている。

(2006年6月9日読了・再読)
| ■ま行の作家■ | 21:46 | comments(0) | trackbacks(0) | | |

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