本や映画の感想、日々の雑感などを徒然に書いております
ネタバレもあるので未読の方はご注意ください
<< July 2020 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
RECOMMEND

 極北ラプソディ 

  
読んだり観たり
雪芽さんの読書メーター 雪芽の最近読んだ本 雪芽さんの鑑賞メーター 雪芽の最近観たビデオ
読みたい!聴きたい♪
Blog散歩道
今年読んだ本
将棋○名人戦・順位戦●
≡ SPONSORED ≡
<< 「うそうそ」 畠中恵 | main | 「黄色い目の魚」佐藤多佳子 >>

*スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - | | |

*「小説十八史略」(一)

小説十八史略〈1〉
小説十八史略〈1〉
陳 舜臣
夏(か)に先だつ幾千年、中国中原(ちゅうげん)に君臨した神々。時代は下り、やがて殷(いん)へ。暴君紂王(ちゅうおう)を倒して次なる世界を開いたのは周(しゅう)だった。その周も大動乱をへて秦(しん)に統一される。――英雄は激動の時代に生まれる。大陸も狭しと濶歩したあまたの梟雄(きょうゆう)豪傑たち、そして美姫。その確執葛藤の織りなす人間模様を活写。(文庫裏書より)

紀元前1030年頃の殷王朝末期、時の権力が殷の紂王の手から太公望要する周へと移り変わろうとしてる頃から始まって、秦の始皇帝の天下統一以後くらいまでが、本書で扱われている時代になる。いわゆる春秋戦国時代と呼ばれる時代。
国が興り衰退し、分裂し統合し、地図上の境界線は目まぐるしく変遷していく。さすれば功を立て名を成さんとする者どもも多し。まさに群雄割拠のありさま。
とにかく読んでいて人が面白い。人の生き様が鮮烈に物語上に浮かび上がってくる。
人臣位を極めてもうかうかしてはおられぬ。半歩先には奈落が待っている。権力を握ること、権力の近くにあることは、身の危険と隣り合わせということでもある。権謀術数、策略お茶の子さいさい。深謀遠慮も必要だ。事を起こすにあたっての胆力もいる。才あることが災いとなることもある。国定まらず乱世の時代を生き抜くことは大変だ。
それにしても謀を巡らす時のなんと気長なこと。何十年か先を見越して動くのだから。

この時代に登場する人物達の多くは、宮城谷作品で読んで馴染の顔ぶれである。重耳、孟嘗君、管仲、介子推、子産……。 言い方は変かもしれないが、懐かしい人に出会ったような思いで読んだ。
文庫としては結構厚い本だが、500年以上にも及ぶ変化と活力ある時代は、そうそう一冊に収まりきれるものではない。その難しいところを、小説として読みやすくコンパクトにまとめてある。端午の節句の由来や、よく耳目にする言葉が生まれた背景なども、取り上げられたエピソードを通して面白く知ることが出来る。へえ〜〜とためになること多しなのだ。
以前田村由美の漫画『BASARA』を読んだ時、登場人物のひとりである赤の王が、先王の喪に服している間ぐうたらして暗愚に見せかけ、喪が明けるとともに英明ぶりを発揮する逸話など、まるでどこぞの国の王のようではないかと思ったものだった。(いまその名前が思い出せないのが、う〜ん、だめねぇ)
「小説十八史略」は全六巻。おいおい続きも読んでみたいと思う。
(2006年6月11日読了)
| 歴史・時代小説 | 19:45 | comments(12) | trackbacks(0) | | |

*スポンサーサイト

| - | 19:45 | - | - | | |

♯ コメント

こんばんわ〜
中国史も読まれるのですね!
雪芽様の守備範囲の広さにあらためて驚きです。

中国モノは独特のスケールのでかさ(バカバカしいくらいの)が好きでたまに読む程度ですが、通しで読んでないので時代がアタマの中でグジャグジャんなってます。
民族どうしの侵略征服混沌統一の繰り返しですよね。
これ読んだら少しはまとまるかもな・・・
| hoy. | 2006/06/12 9:18 PM |
こんばんは!雪芽さま、山本健太郎です。

相互リンクして頂きありがとうございます!

お返事が遅れまして済みませんでした。

三浦綾子さんは、私も好きな作家の一人です。

今後も”おすすめ小説”を充実できるよう頑張ります。

こちらこそ、これからも本を通じてのお付き合い、よろしくお願い致します。
| 山本健太郎 | 2006/06/12 10:01 PM |
ご無沙汰してます。
数ヶ月ぶりくらいなので覚えていらっしゃるかしら(笑)
ブログも模様替えなさっていてすごくびっくり
オオーw(*゜o゜*)w

「十八史略」懐かしいです。
どなたの手による訳本かは失念しましたけど、
この本を最初に手に取ったのは、高校の頃だったように
思います。
ちょうどその時が中華マイブームで史記やら三国志やら
紅楼夢やら手当たり次第に読んでました。
で、覚えているのが酒池肉林。
( ̄m ̄〃)ぷぷっ!

中国史ですごいな〜って思うのが、同じ歴史の繰り返し
なんですよね。
だから、あー、この王様また失敗してる〜、とか
懲りないなあとか、お間抜けなことを考えて読んでいた
ような気が・・・(笑)

本当にお久しぶりですので、何て申しあげたら
良いやらって感じなのですけど、まずは雪芽さんに
復活のご報告をと思ってお邪魔いたしました。
(o ̄∇ ̄o)ヘヘッ♪

もし良かったら、改めまして、
これからもよろしくお願いいたします。
| littleapple | 2006/06/12 10:16 PM |
hoy.さん、こんばんは!
歴史物は読み出すと面白くて、つい夢中になります。
その割りに、なかなか系統だてて頭の中に入っていかないのが困りもの。
ん?自分の記憶力の問題でした^^;

中国モノの大仰な比喩すごいですよね。
そんなアホなと思うくらい並外れたスケールなんですもん。
またそれが好きです(笑)
スケールでか過ぎて、かえって気持ちがいいです。
春秋戦国時代なら、安能務さんの「春秋戦国志」全3巻も読みやすかったと思います。

ああ、十二国記も読まねば。
愛しの麒麟が待っている(笑)
| 雪芽 | 2006/06/13 12:23 AM |
山本健太郎さま、こんばんは。
健太郎さんの“おすすめ小説”読ませて頂きました。
これかの更新も楽しみしています。
お時間があれば、また遊びにいらして下さいね。
お待ちしてます(^.^)
| 雪芽 | 2006/06/13 12:28 AM |
littleappleさん、復活のご挨拶ありがとうございます。
もちろん覚えていますよ。忘れるわけありませんよ。
復活、ほんとよかったです〜
またいろんな本のお話出来ると思うと嬉しいです。

「十八史略」を高校の頃にですか?(驚)
さすがです。
「紅楼夢」は岩波の他に平凡社ライブラリーで出てましたね。
読みたいリストにあったのでチェックしてました。
残念ならがいまだ未読ですが。
littleappleさんの中国ものの蓄積凄いなって、前から思ってましたが、やっぱり凄いわ。

わかっているはずなのに、懲りないですよね。
どうしても欲が目を眩ますのでしょうか。
いやはや人間というものは。
だから面白いともいえますけどね(笑)

こちらこそ、これからもまた宜しくお願いします!
| 雪芽 | 2006/06/13 12:49 AM |
コメント魂に火が・・・火がっ!!!(笑)

十八史略なつかしいです。凄く凄く昔になるなぁ。
BASARAの赤の王のストーリーはまさにここからですね。確か楚の荘王だったっけか。。。
いやー、こういうお話が合う人はじめて出てきましたぁ!!なんか強烈にうれしい。

史記と韓非子に出てたと思ったんですが、十八史略にもストーリー出てるんですね。すごいな荘ちゃん。(本当に荘王だったっけ・・・)
宮城谷さんのほんも懐かしい。重耳も凄く昔だし。去年第二次宮城谷期が到来しまして結構読みましたが。。

今日はいい夢見よっと。
| やぎっちょ | 2006/06/13 1:30 AM |
やぎっちょさん、いい夢見れましたか?(笑)

「BASARA」までご存知とは嬉しいですね〜
楚の荘王、言われてみればそんな気がします。
でも、「十八史略」(一)には荘ちゃん登場してなかったような。
私の宮城谷期は'96、7年頃なので、その頃読んだ中国物のどれかに荘ちゃんの話が出ていたんでしょうね。
(資料玉手箱に'96、7年の読書リストがあるので、
ご参照下さいませ。銀英伝もハマったのこの頃でした)
だからずいぶん昔です。
こんなこと書いていたらまた宮城谷さん本、
読みたくなってきたじゃないですか〜
読む本いっぱいあるのに〜

やぎっちょさんの読書の幅が広いので、重なる部分があるんでしょうね。
はい、私も強烈にうれしい!ですよ(^.^)
さて、今夜はいい夢見れるかな。
| 雪芽 | 2006/06/15 12:30 AM |
96,7年拝見しました。すごい読書量!あーこの頃何を読んでいたか、こういうふうに書いていればなぁ・・・。うらやましい。
宮城谷さんの量はすごいですね。読んでいないものがたくさんありました。「神無き〜」もこの時期に・・。早い。それから井沢元彦さんの「言霊」はよく覚えてるなぁ。「逆説の日本史」とかも雑誌でずっと読んでました。
童門冬二さんもよく読んだ。銀英伝もさることながら、「八雲立つ5巻」がこの時期なんだなと、なんだか感慨深いです。。。
でも歴史物の作家さんが結構重なっていないですね。この時期に紹介し合ったら恐ろしいことになっていたでしょう。間違いない。。

ダメですよーー。宮城谷ワールドに引っ張られちゃ。もうここは断固阻止です。誰かが駆けていくと思わずついて行ってしまうじゃないですか(むしろ犬?)。
まだ陸ちゃんワールドはじまったところなのに★
| やぎっちょ | 2006/06/15 9:37 AM |
やぎっちょさん、断固阻止のお言葉ありがとうさんです!
十八史略を読んだらまた宮城谷さん読みたくなってました。
引っ張られる〜と思ったら遠くにやぎっちょさんの声が。
そうね、そうね、今年はちゃんと陸ちゃんワールドを探索しなくちゃね。
やぎっちょさんに置いてかれてしまう。

’96、7年は手帖にマメに記録付けてたんです。
その前の読書カードもあるけど、カードから調べるのは面倒だし。
ここ何年か本をほとんど読んでいなかったので、
今年は読みます!
| 雪芽 | 2006/06/15 10:36 PM |
コメントありがとうございます。
TBからこちらに遊びに来ました^^
最近中国の歴史にはまって、色々と読み漁っているところです。
今までは某ゲームの影響で(笑)三国志だけだったんですけど、他の時代も面白いですね。
コメントを拝見すると宮城谷さんとか面白いんでしょうか。
ちょっと探してみたいと思います^^
それでは〜
| ゆう | 2006/06/17 1:32 AM |
ゆうさん、お越し頂いてありがとうございます。
いま読み漁っているところですか?
面白いですもんね。
某ゲームの影響?あれかなぁ。
ゲームはヘタなのでほとんどしませんが^^;
「封神演義」なども面白いですよ。
漫画がジャンプに連載されていました。
「小説十八史略」の続きは手元にあるのですが、
まだ読むのは先になりそうです。
| 雪芽 | 2006/06/18 8:34 PM |

♯ コメントする









コメントをプレビューする?
ご利用のブラウザ、設定ではご利用になれません。


♯ この記事のトラックバックURL

♯ トラックバック

ABOUT
SELECTED ENTRIES
CATEGORIES
ARCHIVES
TRACKBACK
ありがとうございます
COMMENTS
ありがとうございます
LINKS
MOBILE
qrcode
OTHERS