本や映画の感想、日々の雑感などを徒然に書いております
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*「夏と花火と私の死体」

夏と花火と私の死体
夏と花火と私の死体
九歳の夏、わたし五月は友達の弥生ちゃんに、木の上から突き落とされ死体となる。
まずその年齢に驚く。
この作品は作者が16歳の時に書いたものだそうだ。

死体のわたしが最後まで語り手であることに驚く。
生きていた時と同じく、まったく同じ調子で語り続けていくのだけど、語り口が淡々としていて違和感がないところが、違和感大なのかもしれない。

描写の上手さに驚く。
死体となった五月を、弥生とその兄健くんがどうやって人目から隠すか、ストーリー展開のポイントはここにある。いつ知られてしまうかわかならない緊張感と、上手くすり抜けた時の安堵感。読みながらハラハラする。
弥生が恐慌をきたす心理描写も巧みだ。
兄はといえば、死体が見つかりそうになる度に、子供とは思えない冷静さで、常にその場の主導権を自分に取り戻してしまう。ゲームを楽しんでいるような感覚にさえ思える。
死体の五月、兄の健くん、ともうひとりいるのだが、その三人に比べ、普通に人が抱くだろう感情を持ち合わせているのは、弥生だけかもしれない。

田舎の田園風景、『かごめかごめ』、ニュースを賑わせていた男子連続誘拐事件、子供達の花火祭り、すべてが終盤に向けてひとつにより合わさっていく。このもっていき方も見事だと思った。

一瞬の閃光を放ち夏の夜空に散る花火のように、読み終わってもそこはかとない怖さの残像が心に残っている。
| ■あ行の作家■ | 10:25 | comments(0) | trackbacks(0) | | |

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