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*「タイムスリップ明治維新」 鯨統一郎

タイムスリップ明治維新
タイムスリップ明治維新
鯨 統一郎
オリジナルの歴史の大河に出来た支流にタイムスリップしてしまった女子高生麓麗。時は1860年、場所は幕末の江戸。現代に戻るには、正しく歴史を進め支流を消滅させる必要がある。かくしてうららは幕末の武士達と明治維新を目指す。
『タイムスリップ森鴎外』の続編。前作では過去から現代にタイムスリップした森鴎外ことモリリンを、うらら達高校生が手助けするという話だったが、今回は逆、うららが過去へタイムスリップしてしまう。
時代は風雲急を告げ、殺気だった気配さえある。そんな江戸の町になぜタイムスリップしてしまったのか。わからないながら自分の置かれた状況を見極め、毅然と行動していく姿が頼もしく思える。実は小柄でかわいらしい外見からは想像も出来ないけど、合気道と空手の有段者という、いささか腕に覚えありのうららさんなのだ。
ただ今回その腕は生かしきれていないんじゃないだろうか。帯刀が許されていたこの時代、いくらなんでもうら若き乙女の身で立ち向かうのは無謀だ。そのかわり別な方面で乙女の身を最大の武器に、時代を動かした武士達と渡りをつけていく。一度腹を括るとあとは坂を転がり落ちるように。
なんて言ったらうららの足蹴りが跳んでくるに違いないが、最大の目的は現代に戻ること。そのためには多少手段を選ばずだ。
顔ぶれが凄い。ざっとあげてみるだけでも桂小五郎、坂本竜馬、勝海舟、西郷隆盛、近藤勇に土方歳三、沖田総司とそうそうたる面々がいる。明治維新オールスターといった豪華さだ。

歴史のオリジナルと支流に微妙な違いが生まれている。誰かの意図的な介在によるものだった。未来から来たというふたりの仲間とともに、敵に対抗し手を打っていくうらら達。
恋をし、身に迫る危険を振り払い、無事明治維新を起こすことが出来るのか。
他に明治維新の黒幕は誰なのかという謎解きもある。
面白可笑しく物語りは展開していくが、当時起きた事件のポイントは押さえてあるので、読めばちょっとした歴史のおさらいにもなる。
前作でモリリンが現代にタイムスリップしてしまった謎の答えもある。読むなら第1弾の『タイムスリップ森鴎外』からというのがお薦めコースだ。

サクサクっと読めてしまう本だ。幕末はTVドラマで観ることがあるくらいで、本ではほとんど読んだことがない時代。歴史の転換期は時代が求めたかのように傑物やドラマ性のある人物が多く輩出される。そういう点でも幕末は面白い時代だと思う。いずれまた本を通じて、幕末を維新へと動かした人達との再会もあるだろう。

ちょっとだけよ〜、の登場だったが新撰組の土方歳三、彼の終焉の地が函館ということもあり、函館に観光に行くと土方歳三お土産グッズが種々取り揃っている。土方饅頭、土方せんべいはいうに及ばないが、土方ファンの友達が買ってきてくれた土方ワインはことのほか美味しかった。血を思わせる鮮烈な赤色のワイン。
いつの世も、歴史は流された多くの血の礎のもとに、新しい時代を向える。あの時の赤ワインを思い出してそんなことを思った。

(2006年8月17日読了)
| 鯨 統一郎 | 20:54 | comments(2) | trackbacks(1) | | |

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♯ コメント

こんばんわ〜^^
ものすごい過去記事に失礼いたします。
鯨さん大好きなんです〜。
タイムスリップシリーズ、最新刊が出ましたよね。
確か忠臣蔵でした。
おそらくうららがタイムスリップするんでしょうねー。

明治維新は壮大な感じがしました。
8年間を追うって、長いですよね^^;
その分読みごたえはありましたが。
もっとここらへんの歴史を知っていたらもっと面白かったんだろうなと後悔しました。
| 苗坊 | 2010/02/02 9:11 PM |
苗坊さん、こんばんは。
過去記事へのTB・コメント大歓迎ですよ〜
タイムスリップシリーズ続々出てますね。
私は明治からいっこうに進んでいなのですが^^;
うららが好きなのでちゃんとシリーズ全部読みたいと思ってます。

ちょうどいまの大河が明治維新の頃ですね。
どちらかというと古代・中世が好きなので明治の頃は不勉強です。
鯨さんのタイムスリップシリーズは楽しく読みながら、歴史も知ることができるというのがいいですね。
| 雪芽 | 2010/02/02 10:20 PM |

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タイムスリップ明治維新 鯨統一郎
タイムスリップ明治維新 (講談社ノベルス) 渋谷の女子高生・麓うららは、幕末にタイムスリップしてしまった。 時代を我がものにしようとたくらむ、小栗上野介によってゆがめられた歴史を、正しく進めなければ現代に戻れない。 うららは、桂小五郎や坂本竜馬、西郷隆
| 苗坊の徒然日記 | 2010/02/02 9:09 PM |
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