本や映画の感想、日々の雑感などを徒然に書いております
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*「図書室の海」 恩田陸

図書室の海
図書室の海
恩田 陸
恩田陸ワールドを楽しめる10篇の短編集。初めて読む人には入門書、すでに恩田作品の読者である人にはサイドストリーを楽しむという意味でも、貴重な作品集といえるかもしれない。すでに書かれた、これから書かれる長編の習作としてみると、メイキング映像集を観るようで面白い。
気になった作品について簡単に感想を書いてみる。

睡蓮
長編『麦の海に沈む果実』の主人公理瀬の幼少時代を書いた作品。
少女という時代が持つ潔癖さ、潔癖さを汚していく、と理瀬のような少女が感じる“女”としての感情や変化、ここから逃れるのは普通の女の子には難しい。
桜の樹の下には屍体が埋まっている
梶井基次郎の短編が持つ生と死の妖かで豊穣なイメージは、睡蓮の花の下に沈む女の子の姿となって、物語世界全体を美しく覆う。

ピクニックの準備
本屋大賞受賞作『夜のピクニック』のピクニック前夜を書いた作品。
『夜のピクニック』は文庫になるまで待とうとずっと読むのを我慢していたが、この短編を読んだら読まずにはいられなくなった。

オデュッセイア
この移動都市の話、とても気に入っている。
文明が形成され、人々の営みがあり、隆盛期を向え、衰退の道を辿る。
歴史の栄枯盛衰ものは好きなのだ。
ファンタジーっぽい作品だ。あるいはRPGぽい。
ココロコは、最初コロコロかと思って読んでいた。コロコロ転がっていく都市なので、ぴったりな名前だと思っていたら違っていた。
どこに向うかわからない都市はココドコでもある。
あとひとつ思い浮かべたのが、シンプルな線と言葉で綴られたシルヴァスタインの絵本、『ビック・オーとの出会い』だった。

図書室の海
『六番目の小夜子』に登場した関根秋の姉、夏のお話。
面識はないけれど、本の貸し出しカードに見覚えのある名前を見つけることって、あったような気がする。
恩田陸の学園ものには懐かしさがある。登場人物の言葉や感情の動きの表現に、読むたび感心してしまう。
その時代にあった煌きや、ほんの少し疼くようなせつない感情を、忘れずに記憶している人なのだろう。

他にも「ノスタルジア」の多元宇宙的世界も、「茶色の小壜」や「国境の南」のちょっとした怖さの匙加減なんかもよかった。なにがとはいえないが、気になるのは「イサオ・オサリヴァンを捜して」
| 恩田陸 | 12:12 | comments(6) | trackbacks(2) | | |

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♯ コメント

おはようございます
ブログ分けられたのですね。こちらは本と映画・・になるのでしょうか。
で!伺ってみたら、「図書室の海」!!うわっ、私も載せたばかりなのですよぉ(笑)
どのお話も本当に匙加減が良かったですよね。「イサオ・オサリヴァンを捜して」 は私も気になりました。ぜひ長編で読みたいですね。
TBしていきたいけど、仕事なのでまた帰ってからゆっくり寄らせていただきます。あ、下に「チョコレート工場」がある!!
これ大好きなのですよ〜(笑)
| 瞳 | 2005/09/12 7:00 AM |
ご無沙汰してます。
今度は、本と映画のブログを開設
なさったとか(*^^*)
おめでとうござーま〜す。

本に限らず、映画、私も大好きなんですよ〜。
雪芽さんは、いつも素敵なブログ創ってますよね。
本当に見習いたいものです(笑)

それはさておき。
恩田陸さん、好きな作品が同じと言うのって
嬉しいなって。
また、お邪魔させていただきますね

追伸:新ブログの方、こちらもトラックバックさせて
   いただきますね。改めて、よろしくお願い
   します
| littleapple | 2005/09/14 10:50 PM |
瞳さん
コメントありがとうございます!
いまのところすっかり本中心になってますね〜、あれ?(笑)
映画もですが、本や映画からはみ出して、興味を持ったいろんなことについて書いていきたいなと思っています。
「チョコレート工場の秘密」、早く映画が観たくて!
あの本の世界をどんなふうに映像化したんでしょう。

ぜひまた遊びにいらして下さいね。

littleappleさん
TB、コメントありがとうございます!
最近は映画館に足を運ぶことは少なくなってしまいましたが、昔はよく映画館で映画を観ていました。
かなり古い映画の話題も出てくるかと思います。

littleappleさんのブログ、更新早いですねぇ。
面白そうな本がたくさん並んでいます。
度々お邪魔させて頂いているんですよ。
これからもよろしくお願いします。


| 雪芽 | 2005/09/15 10:30 PM |
雪芽さん、恩田作品入門書(笑)まだ読みかけたばかりなんですが、頭の中がこんがらがってます。
「春よ、こい」でこんなんですよ・・・・
私の頭が鈍いせいもあるのでしょうが、理解出来ないと前に進めないので、なかなか読み進めません(^^;
「春よ、こい」は未だに「???」です。読み進んではいますが・・・この謎(笑)雪芽さんなりの解釈でお教え願えませんでしょうか?考えていたら眠れなくなりそう・・・(笑)
ニワトリとタマゴの世界ですよ。
| banana | 2005/10/16 10:29 PM |
bananaさん、こんがらがっちゃいましたか?

現在の地点Aにbananaさんと私がいるとしましょう。
二人は少し未来の地点Bに距離的にも、時間的にも向って歩き出します。
AからBまで行く間に、私たち二人にはいろんな選択肢があります。
二人一緒とか、どちらかがちょっと寄り道して遅れたとか、いろいろね。
で、結果地点Bに着いた時、そこにあった二人の状況がお互い望むものでなかったとしたら、どうします?
人生にはたくさんのifがありますよね。
もし、あの時ああしていればって思うことありませんか。
もし、違う選択をしていれば、違った今の自分があるかもしれないって思うことはないですか。
現実には選択しなかったifの人生を生きることは出来ません。が、小説やドラマは出来るんですね。便利。

「春よ、こい」の二人は、自分達が望む結果に辿り着くまで、何度も過去のある時点、二人の運命を変えた人生の一部をやり直してみている、ということだと私は読みました。
そして、最後には正解!となる。

時間や次元を扱ったSF的小説は、現実の時間のように直線的に時間が進まないで、未来に行ったり、過去に行ったり、多元的パラレルワールドな世界を扱ったものもあるし、地上より1センチ位浮いたくらいの感覚で読むといいかもしれないですね〜
なお、ややこしい?

私はわからなくてもザクザク踏み越えていってしまってます(笑)
| 雪芽 | 2005/10/21 11:05 PM |
ほお〜〜
そうですね。考えすぎちゃ余計こんがらがっちゃうわけですねぇ。地上より1センチ位浮いた感覚・・・いい表現です!
でも、私は重いので浮けないかも〜〜(ほんとバカですみません)


映画の「マトリックス」が大の苦手です。
なんとなく判るでしょ?

忙しいのに私に付き合ってくれて
ありがとう。

| banana | 2005/10/23 2:15 PM |

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図書室の海
明日は「ダヴィンチ」発売日 特集は、そう 恩田陸さん だからというわけではないのですが 一足お先に一冊の作品をご紹介  この作品は恩田さんにしては 珍しい短編集だった
| 備 忘 録 | 2005/09/14 10:52 PM |
図書室の海(恩田陸)
 恩田陸は、不思議な作家である。作品を読んでいると、良く分からないところが結構ある。また、恩田作品は、他の作品と色々と関連を持いるため、一つの作品を読んでも、その背景などが良く分からないこともあるから、なおさらである。 「図書室の海」(恩田陸:新潮文
| 読書と時折の旅 (風と雲の郷本館) | 2007/09/13 11:01 PM |
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