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*「平安妖異伝」 平岩弓枝

平安妖異伝
平安妖異伝
平岩 弓枝
あらゆる楽器に通じ異国の血を引く少年楽士・秦真比呂が、若き日の藤原道長と、平安京を騒がせる物の怪たちに挑む。怪しの物語十編 。
「BOOK」データベースより

藤原道長ってどんな人だっけ?
と思って文庫の解説を読むと、道長の歌が紹介されていた。
この世をば 我が世とぞ思う望月の 
欠けたることも なしと思えば

これならば知っている。時の権力者として我が世の春を謳歌し、得意の絶頂期にあった頃に詠んだ歌だけに、なんてまあ嫌味なくらい自信に満ちていること(笑)
然るに、本の中の若き道長は、未来の我が身の栄華など露ほども知らず、好青年ぶりを発揮して瑞々しいばかりだ。
平安時代は怪異と日常とが、人々の生活の営みに、自然に溶け合っているかに思える。物の怪たちが現れ、怪しのことが起これば怖れはするが、不思議を不思議として理解し受容していくように、人の心も出来ているような気がする。雷が落ちればそれは誰ぞの祟りであろうと噂する。不可解な事象に形や意味を与えて咀嚼するのだ。平安の時代が、というよりその時代に生きる人の心が生み出した怪しの物語がある。

主人公道長が生きたのはそのような時代である。彼が怪しの出来事に出会う時、ふと現れて助けとなるのが秦真比呂。
大内裏の楽所の楽頭を父に持つ少年は、どんな楽器も弾きこなすという神童である。この真比呂、いつも絶妙のタイミングで道長の前に姿を現す。誰はさておき、困ったときの真比呂なのだ。
謎めいた少年でもある。身体は楽人の父と西域の血を引く祖父を持つ母から生まれたが、心性は別なところから授かったらしい。
最後に少し謎の答えが仄めかされている。

怪しを解決してくれるのは、だいたいが真比呂か謂れある楽器。
せっかくの道長の活躍がないのは少々物足りない。
そこで、待ってました!(別に道長ファンというわけではないのだけど)となるのが、続編『道長の冒険』なのだ。
真比呂も危ういことになっているらしい。大丈夫なの!?真比呂!(まったり雅な平安ものに似つかわしくなくミーハーノリ)
実を申せば、最初に本屋で目に止めたのは『道長の冒険』のほう。読みたいなと思ったところ前作があると知って、「平安妖異伝」を捜し歩いてしまったよ。

人が毎年、同じことを繰り返すのは、繰り返すことが永遠につながると信じているからでございます。人の命は短くとも、一つの命が終わった時、次の命が続きます。その命が終われば、また新しい命が……それが正月の心と申すものではありませんか。

真比呂の言葉をしみじみと噛み締めた元旦の読書だった。

(2007年1月1日読了)
| 歴史・時代小説 | 21:57 | comments(2) | trackbacks(0) | | |

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♯ コメント

平岩弓枝、ちょっと気になってる作家さんです。

しかしまあ、最後の(1月1日読了)ってとこが、今年も読書三昧に明け暮れるってことを暗示してますね(笑)
| hoy. | 2007/01/11 11:43 PM |
hoy.さん
平岩さんの作品を読んだのは初めてだったんですよ。
時代小説も読む作家さんの幅を広げたいなと思っております。

いや〜、読書三昧、晴読雨読には憧れます。
出だしはよかったんですけどねぇ、すでに減速気味か。
どうなるんでしょ、今年の読書。
| 雪芽 | 2007/01/16 9:07 PM |

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