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*「φは壊れたね」Φは壊れたね 森 博嗣 おもちゃ箱のように過剰に装飾されたマンションの一室に芸大生の宙吊り死体が! 現場は密室状態。死体発見の一部始終は、室内に仕掛けられたビデオで録画されていた。 タイトルは『φは壊れたね』 (本書裏表紙より引用) 森博嗣のGシリーズ第一弾。 「すべてがFになる」から始まるS&Mシリーズの西之園萌絵が登場、ということはあの犀川先生も?、と期待すると少々がっかりすることになる。 萌絵は警察との繋がりを駆使して、後輩の学生達に推理のヒントになる情報を与えてみせる役回り。
大学院生になって後輩達を教える現在の立場とも重なる。 犀川先生は電話の声のみの特別出演で終わっている。 二人に替わって、事件の謎を解いてみせる役割を振られたのが、学生のうちの一人となるわけだが、世代交代は政治の世界だけはないようだ。 Gシリーズはすでに3冊目まで出ている。 2冊目以降は未読なので、この後犀川先生の登場が声のみではなく、少しは増えればいいなと期待している。 「φは壊れたね」についていえば、事件現場の作りは一見凝っているが、トリックといえるほどのものでもない。人ひとりが死ぬ、そこへ向う人間ドラマがあるわけでもない。 宙に浮ぶ死体のように、何センチか地上から浮いているような読後感とでもいうのだろうか。 登場人物達のキャラと会話でなんとなく最後まで読めてしまった。シリーズ最初なのでこんなところか。 推理小説を読む時の、時にずしりとくる重みがあまり感じられない森作品だけど、S&MシリーズもVシリーズも主要キャラが好きで読んでしまうところがある。 推理小説を読む時はトリックそのものより、そこに展開される人間ドラマに興味引かれることが多い。 S&MやVシリーズの場合は、著者がみせてくれるキャラ達の関係性を一緒に楽しむという感覚だ。 そういえば四季4巻、積読状態はいつになったら解消されるだろう。読みたい本が多過ぎる。 ♯ コメント| littleapple | 2005/11/07 9:38 PM |
せっかくお越し頂いたのに。
感想はまだワタクシの頭の中で渦巻いております。 もう〜、なんて面白いの!ってずっと思いながら読んでいたんですよ。 なにから書き始めていいのかわからないくらい、整理がついていません。 古事記とか日本書紀の神話的世界って好きだなって、確認しちゃいました。原本は途中で挫折したままなので、やっぱり読みたいなぁって改めて思ってます。 Gシリーズは一作目を読んだだけなので、もしかするとどんどん面白くなっていくこともあるかもですが。 S&MシリーズもVシリーズも一作目から引き込まれましたからね。どうも勝手が違います。 森さん、本職のお仕事は大丈夫なのかしら、って思うほどのスピードで新作書いてますね。追いつけない。 S&Mシリーズの頃はそのお陰で待ちくたびれずに新刊を手にすることが出来て嬉しかったのですよね。 私は大型書店に勤める友人にここが自分の家ならいいのに、と言って呆れられました(爆) | 雪芽 | 2005/11/10 10:37 PM |
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『白鳥異伝』のお話をしにお邪魔したら、面白そうなレビューを発見したので、こちらに書き込んでみました。
だから、探検って楽しいです〜(笑)
>そういえば四季4巻、積読状態はいつになったら解消されるだろう
壁|* ̄m ̄)ノ彡☆ププププ!☆
なんか、似たことしてます(笑)
気にはなっているのだけれど〜って。
で、この作品も気には…の一つでした。
森博嗣さん好きなんですけど、ものすごい勢いで書くから追いつかないんですよね(笑)
Gシリーズって期待薄なのかな。
あまりこのシリーズが良いという話も耳にしませんし。
加えてトリック読めてしまうと魅力半減してしまう。
レビュー拝見して買わなくって良かったと安堵しました。
C=(^◇^ ; ホッ!
さて節約したお金でなんの本を買おう。
Σ(=д=ノ)ノ アゥーン!!
お給料プリーズ(爆)