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*「シー・ラブズ・ユー−東京バンドワゴン」 小路幸也


小路 幸也 / 集英社(2007/05)
Amazonランキング:52565位
Amazonおすすめ度:


東京の下町にある古書店「東京バンドワゴン」再び!
ほぼ一年ぶりにあの四世代家族堀田家が帰ってきた。

人様の家族のことなんぞ、なんでこうも気になるものかと呆れながら、一作目を読み終えるや否や、シリーズ第二弾に手を伸ばす。光陰矢のごとし、堀田家に係わる悲喜こもごも2年間を2日でいっき読みだ。自分の未来は読めない。けれど下町ラブ&ピースに溢れた家族の未来は、ほらすぐ目の前にある。これが読まずにいられようか。
珍しいほどに毒の感じられない話だなと思う。章立てとなる季節ごとにちょっとした謎や事件が持ち上がり、ひと波乱ふた波乱ありつつも、最後にはほろりとさせて事は収まる。前作からお馴染の展開である。この踏み外さないことの安心感が逆に心地良いのだ。それでいて意表を突くところもある。最後も我南人にしてやられた。え〜〜、と勘一や紺と一緒に驚くが、やってくれるじゃないのとニヤリな驚きでもあって、これは嫌味がなく楽しい。
ラストを読む限りでは、どうやらまだまだ続いていきそうである。これから1年に1冊ずつ、ひとつ歳を重ねた堀田家の面々に会うことになるのだろうか。自分もひとつ、本の中の彼らもひとつ、同じスピードで時を過ごしていくというのも面白い。

赤ちゃんの置き去り騒動、売った本をまた1冊ずつ買い戻していく謎の客、幽霊を見る小学生、東京バンドワゴンの<呪いの目録>にまつわる話と今回も盛りだくさん、騒動の種は尽きないようである。
堀田家の家族に関する謎もまたいくつか明らかにされる。中でも勘一じいちゃんの涙の再会には、こっちまで泣かされた。怒ってるんだけど、とっても怒っているようなんだけど、荒っぽい言葉にラブがあるんだよねぇ。いや、まいったねぇ。
藍子に思いを寄せるマードックさんの恋の行方はさてどうなるか。若くて才能あるIT企業の社長さん藤島さんもライバルに!?藍子の娘花陽ちゃんのひと言、御見それしました。ちゃ〜んと見抜いていたなんて。
いつも明るい藤島さんに、こんな悲しい過去の出来事あったなんてと、意外な一面を知るエピソードもある。この方は最後まで格好良い役回り。でも、二枚目なのに主役にはなれないタイプなんだろうな。
我南人の亡くなった奥さま秋実さんの七回忌、この場面もロッカーである我南人らしい愛情表現にしみじみ。捉えどころがないようでいて、実はとても芯のあるいい男なのだ。
それでなくとも大家族なのにどこまで増えるのだろう、というくらいおめでたいこと続きの堀田家でもある。まさかあの方まで一緒に住むのだろうか。
なにかあったら家族が支え合う、そっと気遣う。またしても彼らにほわっと心熱くさせてもらったのだった。

冬 百科事典は赤ちゃんと共に
春 恋の沙汰も神頼み
夏 幽霊の正体見たり夏休み
秋 SHE LOVES YOU

(2007年6月9日読了)
| 小路幸也 | 23:57 | comments(16) | trackbacks(11) | | |

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♯ コメント

はじまして。
トラックバック、ありがとうございました。
東京バンドワゴンシリーズ、あったかくていいですね。
3作目もきっとありますよね。楽しみです。

こちらからもトラバさせていただきました。
| | 2007/07/02 11:54 PM |
雪芽さん、こんばんは。
今回もみんなで支え合い、気遣いあって暮らしている堀田家のあったかいエピソード。
心までほんわかしました。
勘一の活躍(?)が印象的でした。
このまま続いたら、読み手とこの家族が同じスピードで時を過ごしていくことになるんですね。
気づきませんでした。面白いです〜(笑)。
| 藍色 | 2007/07/03 1:43 AM |
雪芽さん、はじめまして。
1年に1冊、一緒に年をとる…
そうなのかもしれないですね。
なんだかすごく楽しみになって来ました。
| なな | 2007/07/03 10:24 PM |
栞さん、こんばんは!
ほのぼのとした温かみのあるシリーズいいですね。
このラストだと3作目を書いてくれなくては、
気になって気になって困ります(笑)
きっと続編ありますよね。
TBありがとうございました。
| 雪芽 | 2007/07/04 11:42 PM |
藍色さん、こんばんは〜
毎回なにが起きるのかというのも楽しみですが、
大きな流れとしての家族の姿も進行形で描かれていて、
どうなるんだろうって先が気になってしまいます。
勘一じいちゃんの存在感もいいですね。
このシリーズどこまで続くんでしょうね。
長寿ドラマがあるように、長寿シリーズになるのでしょうか。
| 雪芽 | 2007/07/04 11:43 PM |
ななさん、こんばんは!
お名前は以前から存じ上げているので、
初めてという気がしないのですが、
なんとはなしにTBする機会を逃していました。
これからもどうぞよろしくお願いします。

1年に1冊はこんな温かな家族に会うのもいいですね。
最近続編が楽しみなシリーズが増えて、
嬉しくなってしまいます。
| 雪芽 | 2007/07/04 11:43 PM |
こういう小説は、御約束が大事だと思います 笑
たとえ世間がマンネリと呼ぼうが、
出来過ぎだと蔑まされようが
これがいいのです。これが大事なのです。
これこそがラブなのですねえ〜 !!!
| yori | 2007/07/06 10:28 PM |
こんばんは!
この続編もとっても良かったですよね。
また会えた〜と嬉しくなってしまいました。
そして、ほんわかとあったかい気持ちになれました。
『東京バンドワゴン』ぜひとも、長寿シリーズとして続いてほしいですね!!
| エビノート | 2007/07/07 12:10 AM |
yoriさん、こんばんは。
そうですよね、これでいいのだ(きっぱり!)
ハラハラ感もあるけど、ちゃんと上手くいきますからね。
ラブってすごいやねぇ。
| 雪芽 | 2007/07/07 10:31 PM |
エピノートさん、こんばんは。
期待を裏切らない続編て嬉しいものですね。
また会いたいなって、読み終わったそばから思って
しまいました。
少しでも長く家族の成長を見守りたいですね。
堀田家のみなさま、末永くよろしくお願いします。
| 雪芽 | 2007/07/07 10:36 PM |
雪芽さんこんばんは。藤島さんは幸せになってほしいんですけどね。すぐ側に想ってくれる人がいることですし。
この本が長く続いたら二人の女の子の成長をゼロから見守ることになるわけで、それこそ我が子のような気持ちになったりするかもしれませんね。
| たまねぎ | 2007/07/19 11:24 PM |
たまねぎさんこんばんは!
お返事遅くなりました。ちょっと違う世界に行ってまして^^;
幸せの青い鳥はすぐ側に。
藤島さんには『青い鳥』をお薦めしないものです。
そうですね、二人の赤ちゃんの成長を見守ることになるんですね〜
『大草原の小さな家』、『北の国から』、『渡る世間は鬼ばかり』とかのようです。
やっぱりTVドラマっぽい。
| 雪芽 | 2007/07/22 8:07 PM |
雪芽さん、こんばんわ。
1年に1度、ひとつ年をとった彼らに会うというのもいいですね。なんだか本当にあの世界がありそうな気がしてしまいます。
でも、1年に一度というのはちょっとさみしい気もします。単に早く次が読みたい!というわがままですが^^;
| june | 2007/08/04 1:16 AM |
juneさん、こんばんは。
朝食の賑やかな情景なんかを思い出すとリアルで、
ほんとうに堀田さん一家がどこぞにいるように思えてしまいます。
お茶碗とお箸持ってお邪魔したいなぁ。
実は1年に一度が待ちきれなくなってます。
もうちょっと早い時期にまた会える事を願いたいですね。
| 雪芽 | 2007/08/06 9:54 PM |
どんどん人が増えていきますね。
絶対に次もありますね。我南人とあの女優さんも。
あの二人が結ばれて、一緒に住んだりして〜〜〜!?
ああいう下町に住んでみたいです。堀田家は・・・私は静かなほうが好きなので、遠慮します。(爆)
| じゃじゃまま | 2008/03/13 2:26 PM |
じゃじゃままさん、こんばんは。
どこまで人が増えていくんでしょう。
あのラストは続編を期待させますよね。きっと、きっと…、ふたりはきっと。
一度は小説に出てくるような下町に住んでみるのもいいですね。
堀田家は無理として、古本屋と喫茶店の常連さんで、たまにご飯にお呼ばれしたいです。
| 雪芽 | 2008/03/14 9:38 PM |

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