本や映画の感想、日々の雑感などを徒然に書いております
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*「嗤う伊右衛門」

嗤う伊右衛門
嗤う伊右衛門
京極 夏彦
お岩さんの話は、鶴谷南北の「東海道四谷怪談」で広く知られる有名な怪談話だ。
伊右衛門の裏切りから、恨みの果てに命を絶ったお岩の想いは、人の世に仄暗く咲く怨念となって、伊右衛門の前に現れることになるが……
京極夏彦は南北の「四谷怪談」を、至上の愛の物語として紡ぎ出してみせる。
疱瘡(ほうそう)を患ったことから、顔は崩れ髪も抜けて腰も曲がり、醜き容貌となった岩だったが、その内から溢れてくる姿は凛として美しくある。
民谷家に入った伊右衛門は、岩の中にある美しさを愛したはずだった。
が、人の世の思惑は二人をそっとしておいてはくれない。
お岩と伊右衛門を取り巻く人間達をも含めて、人の心が持つ怖さ、情念の深さ、悲哀がよく描かれている。

愛しながらその心に憎しみが滲み出す。
醜きものが淡く美しい光を投げかける
相手への想いは狂気の淵へと漂い出す。

不器用とさえいえるお岩と伊右衛門の愛が迎えた結末とは。
棺の蓋を開けた茂七が目にした愛の形に、涙せずにはいられない。

京極夏彦の名を一躍有名にした京極堂シリーズ。
本の分厚さに驚きながらも、ストーリー展開の巧みさ、各々のキャラ立ちした人物描写の面白さから、のめり込むようにして読んだものだった。
次に京極夏彦が世に送り出したこの「嗤う伊右衛門」は、京極堂シリーズとは趣を異にしていた。
まさかこんなにもやるせなく哀しい愛の物語を読むことになるとは、想像もしないことだった。
京極夏彦恐るべし、と思った作品だった。
| ■か行の作家■ | 00:04 | comments(2) | trackbacks(0) | | |

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♯ コメント

私もこれ、京極さんにしては”薄い”読み物だったので以前に読みました。寡黙な伊右衛門に素直に自分を表現できないお岩の切ないやりとり、またお岩の父の娘への愛情、切ない思いで読みました。これ、唐沢君と小雪さんで映画化されたのをDVDで観たのですが、なかなか本に忠実で読者を裏切らない作品に仕上がってます。映画全体のトーンが暗くて怪談ものの雰囲気が出てました。最後に二人が寄り添って棺桶で寝ているのですが、二人とも微笑んでいるのがとっても印象的だったかな。もし、まだ観てないなら一度ご覧あれ!!
| らん | 2005/09/25 11:29 PM |
らんさん、こんばんは!
京極さんの本て、新しいのが出るごとに厚さを増していってたような。本を持つ手首が痛くなってくるけど、読むの止められないのね。

あ、最後ネタバラシしましたね〜、それとなくボカシておいたのよ(笑)
映画版のほうも観たいと思っていますが、観たいものがたくさんあってね、時間配分が大変です。
今度公開される「蝉しぐれ」は映画館の大きなスクリーンで観たいな。小説は面白かったから。

らんさんお勧めの本も読んだら感想を書きたいと思ってますので、またコメントしにいらしてくださいませ。
お待ちしてますよ〜
| 雪芽 | 2005/09/26 12:01 AM |

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