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*「Presents」 角田光代

角田 光代,松尾 たいこ
双葉社
---
(2005-12)

このまま包装せずに、リボンだけかけてプレゼントというのもいいな、と思わせてくれる、優しい感じの可憐な装丁。リボンの色は贈る相手の方のイメージに合わせて、ああだこうだと考えるのも楽しそうだ。

この世に生まれて、初めてもらう「名前」放課後の「初キス」女友達からの「ウェディングヴェール」子供が描いた「家族の絵」―小説と絵で切りとった、じんわりしあわせな十二景。
「BOOK」データベースより
生まれてから死を迎えるまで、年齢と共に様々に受け取るであろうプレゼントを描いている。一番最初が「名前」であることからしてわかるが、物とは限らない。有形無形のプレゼントを物語の主人公たちは受け取る。
温かくて愛おしい気持ちに満たされる。どの作品もほっこりと読める。恋人との別れもあるが、別れは悲しさだけを残していくのではなく、確かと言えるものを心の中に残していってくれるのだ。親、友人、恋人、夫、家族、どれほどの贈り物をそれらの人たちからもらっているのだろうか。なかなか気づきにくいことではあるが、日常のささやかなひとコマからも、思わぬプレゼントを受け取っているのだ。
最後は「涙」で締め括られる。人生の最期に贈られる涙を、こんなにも幸福な想いに満ちて受け取るだろうなんて、考えもしなかった。いまはまだ、見送ることの悲しさばかり思っていたものだから。

松尾たいこさんのイラストも素敵に物語りに寄り添っている。

2007年9月22日読了

角田光代さんの読了本
この本が世界に存在することに
| ■か行の作家■ | 18:59 | comments(6) | trackbacks(5) | | |

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♯ コメント

角田作品はこれが出会いだったのですが、どれも素敵なお話でしたね。そのくせ角田さんの作品これ以来読んでないのですが、久しぶりに思い出して、読んでみようかなと思いました。
| じゃじゃまま | 2007/09/25 9:46 PM |
じゃじゃままさん、こんばんは!
初角田さんがこの本だなんて、いい出会いですねぇ。
私は『この本が〜』が最初で、角田さんいいなって思ったくせに、やっと2冊目です。
一気に作品を読んでしまう作家さんもいるんですけどね。
角田さんはふと思い出して1冊、また1冊と読むことになりそうです。
| 雪芽 | 2007/09/25 11:11 PM |
読んでいるうちに、自分が今まで貰ったプレゼントやあげたプレゼントについて、その時に思った事など色々と考えました。
「この本が…」そしてこの本、いい選択だと思います。
| なな | 2007/09/27 8:25 AM |
雪芽さん
こんにちは〜。あーマグロ食べたい。おいしいの。
あー誰かにプレゼントしてもらいたいなー。鉛筆だってもらったらうれしいです。(どんだけモノもらってないんだ、という話ですが・・・)
最近おごってもらうことの幸せ感を覚えたんですよ。世界中のみんながおごってくれたらステキだろうなぁ。

・・・本と何の関係もないコメでした・・・。
| やぎっちょ | 2007/09/27 10:06 AM |
ななさん♪
自分に重ねて、その時々のプレゼントのこと思い出しますね。
懐かしい気持ちも呼び起こした本でした。
いままで読んだ数少ない角田さんの本2冊、いい選択でしたか。それは嬉しいです。
偶然にも口当たりの柔らかい角田さんの本を手にしたようですが、別の口当たりの角田さんの本も読んでみたくなりました。
| 雪芽 | 2007/09/30 8:56 PM |
やぎっちょさん、こんばんは。
今日マグロ食べました♪美味しかったです〜
プレゼントをもらうのって嬉しいですよね。
そういえば鉛筆は去年のクリスマス市で友達にプレゼントしました。普通の鉛筆にふわふわの羽根が1枚ついているシンプルなもの。
まったく値の張らないモノだけど、互いに好きなモノを、好きな世界を知っているので、もらってもあげてもほっこり笑顔になります。
やぎっちょさんならどんなプレゼントがいいだろう。
と、相手を思い浮かべて考える時間もなんだ好きだなぁ。

おごってもらうことの幸せ感ですか?
あー、いいですね、おごって欲しいマグロ丼(笑)
やぎっちょさんまだお疲れが解消されていないのかな。
人恋しい秋でしょうか。
| 雪芽 | 2007/09/30 8:58 PM |

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