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*続  みに○通信1996△002

雪は天からの手紙、と言った人がいた。
この冬、空はずいぶんとたくさんの手紙を送ってくれる。かの大陸を渡り、海の波頭を越え、山や草樹林をすりぬけ、命あるもののあまたの思いをその内に孕み、そっと密かに、いまここに降り積む。深く深く幾層にも降り積む雪は、空の尽きない思いのようで……
 伝えたい思いがあり、うまく語る言葉がない。
語れば氷の礫になるかもしれず、霧のように漂い消えてしまうかもしれない。

 宮城谷昌光さんの「沈黙の王」は、遠き昔の中国で言葉に障害を持つ商の王子の、言葉を求める旅と、文字を創ろうとするに至るまでの話である。中国初の文字、甲骨文字であった。

 語る言葉に比べ、文字で書かれた言葉には発する側と受ける側とに時の隔たりができる。空中の水蒸気がやがて雪の結晶となるような間合いがある。私にはそれくらいがちょうどいいようだ。

 語られなかった言葉は、文晶となり降り積もっていく。

雪は天からの手紙―中谷宇吉郎エッセイ集 (岩波少年文庫) 沈黙の王 (文春文庫)
| 本の耳 | 22:38 | comments(0) | trackbacks(0) | | |

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