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*「あやつられ文楽鑑賞」 三浦しをん


三浦 しをん
ポプラ社
¥ 1,680
(2007-05)
今日の札幌は気温が−12.6度まで下がり、この冬一番の厳しい冷え込みとなった。−10度を下回ったのは2年ぶりのことだという。どうりで寒いはずだ。あまりの寒さにぎゅっと身体全体が縮む。この寒さどうにかならんものかしらねぇ。とはいえ、寒い寒いとばかり言っててもね。寒いから冬なのである。北国の冬は長いのである。
え〜い、こんな寒さなんか、寒さなんかこの本の熱気で吹き飛ばしてくれるわい。文楽大好きで、文楽に惚れ込んだ三浦しをんさんのほとばしる情熱で埋め尽くされた、文楽の入門書としても楽しい1冊だった。
先頃読んだ『仏果を得ず』の面白さに、文楽を観てみたい、文楽のことをもっと知りたいと思うようになった。さりとて文楽を観るといっても東京、大阪の劇場はともに遠い場所である。そうそう気安く文楽拝見とはいかないのが悲しいところだ。ならば知ることから初めてみよう。しをんさんの文楽体験が綴られた『あやつられ文楽鑑賞』から手始めに読んでみようか。
意気込んで本屋に行ったものの見当たらない。しをんさんの他の本は並んでいるのに買いたい本だけないなんて、知ることでさえ障害が待受けているとは、前途多難な予感。
でも、こうしてちゃんと目的の本を手に入れている。他の本屋に行った。いやいや。未練がましく伝統芸能のコーナーに行ってみたら、お堅そうな本に混じって置いてあったのだ。それもたくさん。なんだこんなところにいたのかい。

楽屋を訪れての三味線、人形、義太夫という三業に携わる方達へのインタビューは、同行した編集さんとの「ウキャー!」なはしゃっぎぷりや(わかるわかる)、相手の方の言葉にしきりに感嘆する様子、知ることすべてが新鮮な驚きでいっぱいという高揚感が溢れていて、こちらまでうきうきとした気分になってくる。好きなことの舞台裏に直に触れる機会に、いいなぁとひたすら羨ましい。

筋立てを紹介しながらの文楽鑑賞。『仏果を得ず』で描かれていた演目もある。こちらを先に読んでいたほうがよかったかな。上演の舞台がしをんさん節でわかりやすく再現されていくのだが、絶妙なタイミングで入るツッコミが可笑しくて、笑った、笑った。『仮名手本忠臣蔵』、『女殺油地獄』などが創作された江戸時代の芸能文化にも興味が湧いて、横道にずれていきそうな気配も、汗
さらにしをんさんの興味の対象は、歌舞伎や落語といった文楽に関係する他の芸能にまで及ぶ。表現手段の違いによる演目の見せ方、登場人物の心情解釈、なるほどと思うところも多い。
修学旅行生の文楽鑑賞、地方公演での話などなど、『仏果を得ず』の場面が浮んでくるエピソードもあり、これがああなるのかと絵合わせのように繋げていく楽しさもあった。

しをんさんの語る文楽への愛情がすごく熱くて、笑ったり感心したりするうちに、身体中が熱気に満たされてポカポカしてくる。好きなことに夢中になってズブズブと深みに嵌っていく、この状態はたまらなく好きなのだ。
文楽、ハマったらどうしよう。またそれも楽し!か。

三連休中に伊坂さんの『ゴールデンスランバー』を読む予定が、出掛ける用事が重なって読まずに終る。久々の長編は集中して読みたいので来月かな。

2008年1月16日読了
| 三浦しをん | 22:12 | comments(10) | trackbacks(3) | | |

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♯ コメント

雪芽さん、こんばんは。
しをんさんの文楽へのほとばしる情熱が雪芽さんの心も体も温めてくれたんですね。
わかります〜。寒〜い冬には最適の一冊かも。
伝統芸能のコーナーにあったのは、なるほどです。
笑いながら文楽のあれこれを学べましたね。
両方読んだ実感として、まさに、絵合わせのように楽しめました。

そうそう、『ゴールデンスランバー』はその通りです。
たぶんページをめくり返しながらになりますので、集中して読める時の方がいいと思います。
お待ちしていますね〜。
| 藍色 | 2008/01/18 1:15 AM |
こんばんは。
マイナス12.6度!!!
今日の東京は最高気温が6度で「寒くて外に出たくない」なんていってたのですが、まだまだでした。
この本を読んで文楽にはまった私です。
| なな | 2008/01/19 12:17 AM |
藍色さん、こんばんは。
熱いです、しをんさん!のお陰で気持ちはポカポカですよ〜
ついて行きます師匠と言いたいところですが、文楽通いはちょっと難しい。
でも、この情熱だけは見習いたいものです。
難しいと思っていた文楽が笑いながら楽しめるというのがよかったですよね。
『ゴールデンスランバー』はページをめくり返しながらですか。
心して伊坂さんの世界に飛び込んでいきます。
| 雪芽 | 2008/01/20 5:50 PM |
ななさん、こんばんは。
氷点下の北海道からブログをお届けしています(笑)
同じ北海道の旭川では−30以下を記録したんですよ。
シャボン玉も凍るらしいです。
上には上があるもので。
東京でも雪が積もりそうですね。足元にご注意を!
この本を読むと文楽にハマってしまいますね。
しをんさんがあまりに楽しそうに文楽を語るからでしょうか。
| 雪芽 | 2008/01/20 5:51 PM |
これを読んで文楽に興味がわきました(´∇`)
しをんパワー恐るべし…(笑)
今年は実際に行きたいです☆☆
| 弥勒 | 2008/01/23 9:15 PM |
弥勒さん、こんばんは。
しをんさんのパワーに圧倒されますね。
見習いたいものです。
今年は自分もフットワーク軽くいきたいなと。
文楽鑑賞もぜひ実現させたいです〜
弥勒さんもぜひ!
| 雪芽 | 2008/01/26 9:11 PM |
小説まで書いてしまう位
文楽を愛しているしをんさんの
パッションを感じた1冊でした(^O^)
文楽見たいっす!!
| 弥勒 | 2008/02/06 1:19 PM |
弥勒さん、こんばんは。
愛ですよね〜
しをんさんの文楽愛に伝染してしまったようです。
文楽の公演予定をチェックしてしまいました。
春には東京へ行くのですが公演ないのですよね(涙)
| 雪芽 | 2008/02/09 9:44 PM |
こんばんはー。
同じ順で読みました。そして、この読み順が自分には正解でした。
人形に萌えていたしをんさんが可愛かったですね〜。
今年中に観に行くぞー、と熱くなりました。
| しんちゃん | 2008/02/11 8:57 PM |
しんちゃん、こんばんは。
いま思うと順番はどちらが先でも構いませんね。
小説と体験エッセイ、両方とも文楽愛がいっぱいです。
人形萌えのしをんさん可愛かったですね!
北海道で生文楽は無理かと思っていたら、
小さな劇場で今月文楽公演があるようなんですよ。
ちょっと足を運んでみようかなと思っています。
しんちゃんは大阪の国立文楽劇場でしょうか。
熱い感想お待ちしてます。
| 雪芽 | 2008/02/12 9:48 PM |

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