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*「大奥」1〜3巻 よしながふみ

大奥 (第1巻) 大奥 (第2巻) (JETS COMICS (4302)) 大奥 第3巻 (3) (ジェッツコミックス)
大奥 (第1巻)    大奥 (第2巻)    大奥 (第3巻)
よしなが ふみ
JETS COMICS  白泉社

大奥といえば将軍たったひとりに仕えることを目的に、何百人もの、多い時では千人を越えたという女性が住まう場所とイメージが固定化している。小説でもドラマでも幾度となく取り上げられ、いまさら大奥漫画を読むまでもないかなと思っていた。ところがこの漫画は違うのである。何が違うのか。女性の将軍に数多の見目麗しき男たちが(中にはそうでないのも混じっては入るが)、仕える男女逆転の大奥なのだ。

同じよしながさんの「きのう何食べた?」が予想外に面白かったところにきて、「ダ・ヴィンチ」2月号の萩尾望都さんと三浦しをんさんの対談でも熱く語られていたよしなが作品。急にすご〜く読みたくなる。さっそく友達に持っているか聞いてみるが、どうやら好きでないらしく、クールな返事が返ってきた。やっぱり自分で買わないと駄目?そうこうしているうちに買ったので貸すよとメールが。どういう心境の変化なのか、なんにせよ読んで一緒に盛り上がれるのは嬉しいので深くは考えまい。
男女の位置を逆転させてしまうという発想の斬新さにまず最初に驚ろかされる。しかもただ奇抜さだけを狙ったものではない。そこに至るまでの経緯に説得力があるから、多少の強引さは納得してしまう。納得したうえでストーリーを追っていける。この時代、か弱きもの汝の名は男なり、なのだ。

小さな村から始まった疫病はまたたく間に猛威を振るい、日本の男子の人口は女子の四分の一にまで減少する。なぜ男子だけと思うだろうが、赤面疱瘡(あかずらほうそう)と呼ばれたこの病は、特に若い男が罹ると十人のうち八人までもが死亡するという、若い男子には災難でしかない病であったのだ。かくして人口のバランスが崩れることで仕事を含め、男女の役割分担も次第に逆転していく。世の中がそうであるから江戸城大奥も例外ではない。

1巻目では女人禁制の大奥へあがった祐之進の目を通して、背景となる世界が語られる。出自からくる嘲笑や愚弄、美貌への妬み、男の大奥であっても変わることはない。ドロドロした感情が渦巻く空間だからこそ、なにものにも凛と立ち向かう祐之進が、見目の良さだけなく実に清々しく美しく映るのだ。
頃を同じくして八代将軍となった徳川吉宗の、むろん女である、さばさばとした言動や行動力には惚れ惚れする。とにかく格好いいのだ。彼女が祐之進に取った粋な計らいにはやるな〜とニンマリ(これこれ将軍様を相手に何を申すか!!)

大奥の成り立ちに疑問を抱く吉宗の視点から時は遡り、2巻目以降は三代将軍家光と後にお万と呼ばれる有功(ありこと)の愛の物語へと移っていく。このふたりの恋の成り行きから目が離せない。有功さんはもとはお坊さんだが、新院主となったご挨拶に江戸城に来たらあまりの美貌だったため、無理矢理還俗させられ大奥に入ることになってしまったというお人。
お互いの意志とは無関係な思惑によって出会うことになったふたりの気持ちの変化。恋しく思っていても許されない、互いの立場に課せられた使命ゆえの苦悩。多くの困難に縛られながら、時に嫉妬に狂うことがあっても真の愛を見失わずに貫いていこうとするふたり。ああ、どうなる、どうなるの!?これから先の展開が気になる。続きが待ち遠しくてたまらない。

せっかく借りたけれどまた読み返したくなりそうで、やっぱり買ってしまおうか。

2008年2月13日読了
| 漫画 | 11:56 | comments(2) | trackbacks(1) | | |

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♯ コメント

雪芽さん、こんばんは!
予想していた内容よりもはるかに壮大で奥が深く、そして設定もしっかりなされていて、何の違和感もなくこの世界に入り込めました。
改めてよしながさんの才能に驚くばかりです。
これはもう手元に欲しくなりますよね!表紙もとても綺麗ですし、並べて眺めてうふうふしている私はちょっと気味悪いかもしれません。

二人のこれからもとても気になりますね。ああ、この先を!と気になるならばリアルタイムに追いかけるべきなんでしょうか…。

よしながさんの作品はつい最近私も「きのう何食べた?」を読みまして、これがまたとても面白くて他の作品も是非読みたくなりました。
| リサ | 2008/02/26 12:30 AM |
リサさん、こんばんは。
これほどいっきにハマる漫画とは思いませんでした。
しかも時代背景の設定がしっかりしているから嘘っぽくなりません。
よしながさんといえば『西洋骨董菓子店』も面白かったけれど、『大奥』の凛とした空気感もいいなぁ。
表紙を並べて眺めてうふうふしてるリサさん、目に浮ぶよう。
読んだ後だと表紙を見ているだけでいろんな場面が浮んで、私何する人ぞ状態になるのはいたしかたありませぬ。いいんです、いいんです。

続き、リアルタイムで追っかけたい衝動に。
迷いますね。

「きのう何食べた?」読みましたよ。
これまた面白かったですね〜
| 雪芽 | 2008/02/27 9:43 PM |

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♯ トラックバック

「大奥」よしながふみ
   えーっと、これを書いたのは1月23日のことで(記事保存日がそうなってた)、この時はものすごくテンション高めに興奮気味に書いていたようで、少し経ってから思い出して読み返したら何だかちょっと恥ずかしくて、こんなんお蔵入りだわっ!とそのまんま放っておい
| ひなたでゆるり | 2008/02/26 12:21 AM |
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