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*「桜庭一樹読書日記」 桜庭一樹

弥生三月、ピンク色の表紙がいかにも春らしく、いまの季節にはぴったりだ。桜餅が頭の中心に浮んできそうになるのを振り払い、満開の桜を想像してみる。雪も溶けてすっかり春めいてきたものの、桜の季節にはほど遠いこの街の片隅で、春を先取りした気分に浸る。
とはいえ、気づいたのは家に帰って読み始めてからのことで、三月だし、桜を思わせるピンク色だし、作者は“桜”庭さんだしと、あとづけでそういえばとはたと思ったわけだ。

東京創元社の「webミステリーズ!」に一年間掲載された日記をまとめたのが本書。読書日記という名のとおり、読書日記です。出版社の編集担当さんとの打ち合わせや食事、そこで出た本の話題、編集のK島氏との会話は掛け合い漫才みたいで面白い、東京や実家のある鳥取での本屋の話、作家桜庭一樹さんの日々、本、本、本な日常が綴られている。
桜庭さんの読書スピードはかなり速い。夕方帰宅してから上下巻とその間に単行本1冊を挟んで3冊読んでしまうなんてことも。自分が遅いから超人的な速さだと感じるだけで、年間何百冊も読む人にしてみれば普通レベルかもしれないが、たくさん読めることは正直羨ましい。豪快に食べ豪快に読む姿は気持ちいいし、高い本を買う時に使う言い訳が服やブーツでなくゲームソフトになっているのも微笑ましく、本好きならば似たような経験あるあると思った点が多かった。

こんなに毎日本を読んでいていつ書くんだろうと不思議な気がしたが、もちろんちゃんと作家としての仕事もしている(当り前)。この日記の一年の間には『赤朽葉家の伝説』や直木賞受賞作となった『私の男』などを執筆しているが、とくに『私の男』を書く際の気持ちの持っていき方が興味深かった。これほど読書好きの桜庭さんがまったく本を読まず、音楽と映像を入り口に自分の想像する世界へと身を沈めていく様は怖いくらいの集中力だ。2冊とも購入済だが未読である。考えてみるとこの読書日記が初読みなのだった。

あくまでも読書日記であって書評というまでには作品に踏み込んではいないが、ページの下に文中に紹介された本と短いコメントがあるのがとっても重宝だ。読みたいと思って忘れていた本もある。自分の好きな作家の名前を見つけて嬉しくなったり、なによりもモリモリと本が読みたくなってくる。
桜庭さんが時折感じる衝動と同じことを感じることがある。新しい本ばかりでなく古い本も今年はもっと読みたい、とそんなことを強く思って本を閉じた。

2008年3月22日読了
| 桜庭一樹 | 19:34 | comments(4) | trackbacks(2) | | |

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♯ コメント

雪芽さん、こんばんは(^^)。
桜庭さんの怒涛の読書量には、ホントに圧倒されましたね。
あの作品の圧倒的な引力は、桜庭さんの読書体験も含まれてるのだと思うと、非常に納得がいきます。
いろんな年代のいろんなジャンルを読んで、桜庭さんはどんどん進化し続けるんですねぇ・・・。
| 水無月・R | 2008/03/23 10:21 PM |
水無月・Rさん、こんばんは。
本に対して貪欲で好奇心旺盛、ただただ凄いな〜って感心してしまいました。
これは小説のほうも読んでみなくてはって思っているんですが、圧倒的な引力に負けないよう、心してかかります。
| 雪芽 | 2008/03/25 11:43 PM |
こんばんは。
縦横無尽のジャンル、膨大な読書量でした。
桜庭さん、初読みだったんですね。
予想されてますけど、引力が圧倒的なので気をつけて読まれてみてください。
…鳥居が日本一似合う作家、思い出して今でも笑えます。
| 藍色 | 2008/04/03 1:14 AM |
藍色さん、こんにちは。
読む量も凄いけどジャンルも幅広いですね。
小説のほうを読む時は圧倒的な引力に巻き込まれてみる、なんてのも逆にいいかも?
どちらにしても読むのが楽しみです。
作家は数多かれど、鳥居が日本一似合う作家はそうそういないですね〜(笑)
| 雪芽 | 2008/04/06 12:07 PM |

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『桜庭一樹読書日記〜少年になり、本を買うのだ。〜』/桜庭一樹 ◎
いや〜、作家さんの読書量がすごいだろうな、というのは予想してたんだけど。 桜庭一樹と言う作家さんの、読書スピードはとんでもないな。 いろんなジャンルを、怒涛の勢いで読み、いろんなことを考える。すごいな〜{%applause_a%}。
| 蒼のほとりで書に溺れ。 | 2008/03/23 10:19 PM |
桜庭一樹読書日記 桜庭一樹
サブタイトル「少年になり、本を買うのだ。」。ブックデザインは岩郷重力+WONDER WARKZ。イラストレーションは後藤啓介。「Webミステリーズ!」...
| 粋な提案 | 2008/04/03 1:14 AM |
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