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*「別冊図書館戦争供廖〕川 浩



 「別冊図書館戦争供
 有川 浩
 単行本: 286ページ
 アスキー・メディアワークス (2008/08)



『図書館戦争』シリーズ、スピンアウト第2弾。
今度は青の表紙。しかもこの横顔は柴崎ではないですか!!と思って裏表紙を見ると、いました手塚くん。周りにはバレバレなのに、素直になれないところは堂上・郁コンビと同じだけど(こちらはめでたく卒業)、このふたりのほうがよりやっかいなようで、ずっとどうなるかと気になっていたのだ。

そんで、結局あの人たちは?」

どうやら幕引きとなる今回、答えが出る!?
どうなる、どうなるの?
意気込んで読み始めてみたら、いきなり肩透かしをくらった。これは焦らし作戦か、上手いな有川さん、ふっ、と一呼吸整えて体勢立て直し。

「もしもタイムマシンがあったら」
緒方副隊長が図書館隊に入るまでのいきさつと秘められた過去の恋の話である。固いイメージで、脇に徹している感のあった緒方副隊長の、意外な一面をみた思いだ。ず〜っと消えずに燻り続けている想い。預金通帳が赤い糸になっていたり、大人の純愛もいいものだ。すでに読んだ図書館シリーズを再読することがあったなら、緒方副隊長チェックもしてみようか。明るい予感の残るラストにもほっこりする。
緒方、進藤の対立から信頼に変わる男と男のエピソードもよかった。

「昔の話を聞かせて」
図書館シリーズにはやはり激甘は必須だ。これなくして図書館シリーズはない。もうお約束、せっかく悶絶する甘さに慣れた身体、いくらでもいかようにでも、登場人縁たちには激甘ラブコメを発揮して欲しいとさえ思う。
職場ではみせないふたりの甘い、でも体育会系な堂上と郁の結婚生活のヒトコマで語られる、郁の知らない堂上の過去のお話。いまでは息もぴったりな堂上と小牧にもこんな頃があったんですねぇ。
それにしてもなんだかんだといちゃいちゃな堂上と郁のふたりである。望むところではあるが(笑)

「背中合わせの二人」
郁の女子寮でのいじめもキツイ話だったが、この話の柴崎はさらに深刻な状況に追い込まれる。なんでこんなにシビアで苛酷な目に遭わなくちゃいけないんだ〜〜〜、ってかなりの憤りを覚える。まあ、この憤りのうっぷんは鬼軍曹と化した郁の怒りの鉄拳と、柴崎をガードする仲間たちの行動によって晴らされはするんだけど、なによりも怖い話だ。
怖さの本質は見えない敵にある。しかも執拗に起こる不快な出来事。
誰が見ても美人で、度胸もあり、頭の切れと、人間関係においても器用に立ち回ることが出来る柴崎。だけど他人がみて羨む自分の姿を自嘲的に見る醒めた眼も持っている。器用だけど、固い殻が邪魔して素直に身動きが取れない不器用さもある。そんな柴崎の強さと脆さはとても魅力的だ。だから、郁だけじゃなくて、柴崎にも幸せになって欲しいなと思っていたのだ。

「あたしもそんなふうに幸せになりたいなぁ」
「なれるよ、柴崎は。絶対。意地さえ張らなかったらさ」

彼女が身にまとっていた固い殻を壊すには充分なほどの痛手。それでも毅然とした柴崎の姿勢には、同性ながら惚れます。常に柴崎の側にいて、男としても成長した姿をみせた今回の手塚は、これまでにないくらいめちゃくちゃかっこ良かった。手塚、がんばった!堂上、郁の激甘ラブコメとは違う、ちょっとビターな甘さの柴崎と手塚。ふたりにはこれくらいの甘さがほどよいのかもしれない。
最後には盛大なオマケもついて、幕引きとしては華やかな、温かい雰囲気の終わり方だった。降りゆく幕に向って、力いっぱいのスタンディングオベーションをしたい。

別冊も赤、青ときて黄色はないのだろうか。本当に、本当の幕引き?惜しむ気持ちはつきないけれど、必ず終わりがあるのが物語りだと納得しよう。

2008年8月10日読了
| 有川 浩 | 17:59 | comments(14) | trackbacks(8) | | |

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♯ コメント

こんばんは。はじめまして。TBのお返しにあがりました。
緒方副隊長の人気、あがりましたね。きっと。
これもまた素晴らしい恋愛の物語でした。
予想外に過酷な話が柴崎に用意されていただけに、柴崎&手塚だけでまるまる一冊にならなくてよかったです。
とはいえ、いくらもで、いつまでも、読みたくなっちゃうシリーズでした。
| 香桑 | 2008/08/16 11:44 PM |
こんばんわ。
先日はカキコありがとうございました^^
早速お邪魔します。

このシリーズは本当に大好きで、本屋で大人買いしたんですよね。
この作品もすぐ購入しました^^
もうこの作品で幕引きなんて、寂しいです。
気になっていたカップルがようやく結ばれて、安心しました^^
でも、柴崎は可哀相でした〜。
こんなに苦しまなきゃいけなかったのかなぁと、ちょっと思います。
堂上夫妻の相変わらずの甘々ぶりに癒されました^^
| 苗坊 | 2008/08/17 1:27 AM |
やっぱり、黄色がほしいですよね〜笑
今回、柴崎・手塚がすごくがんばりましたね。
ここまでの事件が起こるとは、予想もしてませんでしたけど。好きという気持ちが歪んじゃうことの怖さをひしひしと感じちゃいました。
有川さんの描く主要登場人物は、心から相手のことを思ってる姿を見せてくれるから好感度が高いですよね。

| エビノート | 2008/08/17 7:43 PM |
香桑さん、こんばんは。
TBお返し頂きましてありがとうございます。
意外な人に意外な過去あり。王子様への憧れとか(笑)、図書館隊への志望動機は様々ですが、人生を変えてしまう恋に胸熱くなります。
大きな試練を越えた柴崎と、文字通り柴崎本人と大切な彼女との恋を見つけた手塚、最後はふたりへのご褒美ですね。苦い味の残るこの話だけじゃなくてよかったです。
もっともっと書けるでしょ、もっともっと読みたいですよ、と思うのは贅沢でしょうか。
これからもどうぞよろしくお願いします!
| 雪芽 | 2008/08/17 10:05 PM |
苗坊さん、こんばんは、いらっしゃいませ。
1冊手に取ったら止まりませんね。大人買いに走るのわかります。新刊出る頃にはいつも本屋をうろうろ。買ったらすぐ読む。よじれる。壊れる。どうしようもありません。もうどうにでもなれの心境で読んでますが(笑)
これで終りと思うと、寂しくなります。
柴崎の側にいつも何気なく手塚がいてよかったですよ。
最後にこんなに辛い目に遭うなんて。。。
堂上の料理上手は意外でした。ふたりはこんな調子で甘々に幸せでいて欲しいですね。なんだかとっても微笑ましくて、羨ましいくらい、お似合いですよねこのふたり。いいな〜
| 雪芽 | 2008/08/17 10:07 PM |
エピノートさん、こんばんは。
赤、青だけじゃ足りない。黄色も欲しいです(黄色コールしたい)
最初の事件ではまだ軽い気持ちで、柴崎なら大丈夫と思っていたけど、後のはいつまでも後味の悪さが残る事件でした。
自分の負の感情も冷静に分析できる柴崎だけど、かなりのがんばりが必要でしたね。ずっと支えていた手塚の存在が大きく、お互いをちゃんと見つけることができたあの場面は感動でした。
書いているとまた思い出して、言葉は尽きません。
言葉でも態度でも相手を思っていることが伝わってきますね。たぶんにお惚気はいってきて、こちらは悶絶するハメになるのですけどね(笑)
| 雪芽 | 2008/08/17 10:09 PM |
こんばんは。
気になっていた柴崎と手塚のその後、幸せになれてよかったです。
意地さえ張らなかったらさ、って言ってからの事件解決。
速攻素直、自覚してブレーキなし、暴露&愚痴、結婚への速さが微笑ましかったです。
やりとりに柴崎の尻に敷かれるのは間違いないって感じで笑えました。
| 藍色 | 2008/08/25 2:18 AM |
藍色さん、こんばんは。
素直に愛に飛び込んでいってからの展開早っ!と驚きつつ、幸せ感いっぱいで微笑ましかったです。
一緒になる前からすでに主導権は柴崎でしたね。
この先どうなるのやら。
苦い出来事もあった恋の成就、まずはめでたしでした。
| 雪芽 | 2008/08/27 10:27 PM |
雪芽さん、こんばんは(^^)。
ハイ!私も黄色希望!是非に黄色を!(笑)
今回、私は思いました。
「堂上夫妻の甘さは、もう定番化した」と。
ベタ甘なのに、全然違和感ないの。
うわ〜〜中毒?!解毒剤はナイですよね(笑)。いや全然いらないけど(^_^;)。
手塚&柴崎が幸せになれて、ホントに嬉しかったです。

| 水無月・R | 2008/09/09 10:46 PM |
水無月・Rさん、こんばんは。
やっぱり黄色も欲しいですよね!
まだまだ描かれていなことがたくさんあるじゃないか、もっともっと、と欲は尽きません。
堂上夫妻もすっかり甘いのを楽しんでやっているように見えますね。すごい成長だ(笑)
解毒剤、あってもいらんです(きっぱり)、よねぇ。
堂上夫妻以上に不器用な手塚と柴崎の結末に拍手。
よかった、よかった。
| 雪芽 | 2008/09/13 10:48 PM |
とうとう終わっちゃいましたね。
それにしても柴崎と手塚はじれったかったです。
あの二人のベタ甘の対極にいながら、ずっと気になる存在でした。
さらなる番外編で、小牧と毬江なんてのもありですよね。
玄田隊長と折口とかも。
| しんちゃん | 2008/10/19 4:21 PM |
しんちゃん、こんばんは。
終ってしまいましたね。ほんとにほんとに終ってしまったんでしょうか(未練です)
あの二人にはかないませんが、柴崎と手塚も最後にはけっこうな甘さでした。やっと素直に甘さ全開になった。じれったい二人でしたからね。
まだまだ語られていないカップルがいますよね。番外編、いつでもOKです。
| 雪芽 | 2008/11/08 9:22 PM |
雪芽さんこんばんは。そうそう、最初は肩透かしかと思っちゃいますよね。私も一瞬、帯の「そんで、結局あの人達は?」はまさか読後の感想を先取りしてるのかと勘違いしそうになりました。
しかし、これだけ読者に惜しまれながら終わってしまう作品も珍しいですよね。みんなもっと読みたいと思いつつ、頃合いだと言い聞かせている。図書隊の面々ってのは、本当に愛すべきやつらです。
| たまねぎ | 2008/11/12 10:21 PM |
たまねぎさん、こんばんは。
いきなり喰らいつく気満々だったのに〜(笑)
さらりといなされちゃいました。
惜しまれつつというのが難しいのですよね。
自分に終わりを納得させるための時間は寂しいものです。
それでも別冊2冊読めたことに感謝しなくては。
| 雪芽 | 2008/11/16 9:27 PM |

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