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*「MISSING」 本多孝好

MISSING

本多 孝好

濾過され、不純物を取り除いた言葉が並んでいる。
明瞭な輪郭をもった文章、澱みない流れのリズムを心地良く感じる。止まることのない流れのままに流れていく思考。が、流れゆく視界の隅をふと過ぎるものがある。
何だろうと訝しく思う。
最後にその訳を知る。
知って驚く。
驚きが小さな感情の塊となって、心の内にことりと音を立てて落ちる。ひとつ読み終わる度に、ことりと音立てて落ちるその音を楽しみながら読んだ本多孝好の「NISSING」には、五つの短編が収められている。

眠りの海
祈灯
蝉の証
瑠璃
彼の棲む場所
透明度の高い文章だと思った。
難しい語彙も、難解な暗喩も、文章を飾る装飾もほとんどない。簡素な言葉の羅列から、情景や心理がくっきりと浮び上がってくる。登場人物達が自己や他者に向ける視線は、冷ややかにさえ感じられることがある。
観察者の眼。
良いも悪いも人が持つ感情を露にしてみせる。露になった感情には、良いも悪いもない。あるのは人が人であることの哀しさそのまま、ありのままの姿だ。またシニカルなユーモア溢れる会話も面白い。

「眠りの海」は第16回小説推理新人賞受賞作だそうだ。
人間の心理を描いて、推理小説という以上に、人間ドラマとして面白かった。登場する少年のオチも、たぶんこれが“ことり”の核かもしれない。
「祈灯」、祈る人になりたい、私もそう思う。
他の短編も含めて、読み応えのある短編集だった。

最近文庫になったMOMENTも購入済みなので、読んだら感想を書きたいと思っている。
| 本田孝好 | 18:10 | comments(5) | trackbacks(2) | | |

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♯ コメント

今日は2つもコメント書かせていただいちゃいます(笑)
先週が猛烈に忙しかったので、
自分のブログも穴あけだらけで。
まとめて、埋めるぞ〜と息巻いてみたり(爆)

それはさておき
「MISSING」
自分も彼の文章は純度の高い文章を紡ぐ方だと、
思います。
結末の意外性に驚き、余韻に酔う
そんな感じ、だったんです

雪芽さんは「祈灯」がお気に入りだったのですね

祈る人
きっと、雪芽さんはそういう方ではないかしら

追伸:
おまけのくせに2つほど(笑)

まずは、「MISSING」TBさせていただきました
恥ずかしいな、と思いつつ(爆)

もう一つは、自分のリンク集にリンクさせて
いただきました。
素敵な書評ブログだけだけのリンクを創りたい
と思ったので、少し時間かかっちゃった。
良かったらご確認下さいませ。

そして、改めまして、
これからもよろしくお願いしま〜す
| littleapple | 2005/10/08 6:00 PM |
先週ちょこちょこお伺いしていたんですが更新がなくて、何度か振られた気分で(笑)、寂しく帰ってきてました。
先ほどお邪魔したら、ちゃくちゃくとupされてる。
これで、またたくさんlittleapleさんの書評が読めます。
今度はコメントもさせて頂かなくちゃ。
足跡残したい本があるんです、いくつか。

リンクも確認させて頂きました。
ありがとうございます。

TBのお礼もコメント入れさせて頂きましたが、littleapleさんのこの本への書評を読まなかったら、きっと出会わなかった本です。
書評を読んで、これは好きな匂いだって、鼻をくすぐりましたからね(笑)

| 雪芽 | 2005/10/10 11:27 PM |
雪芽さん、こんばんわ。

>推理小説という以上に、人間ドラマとして面白かった。

私も、同じこと思いました!しかも同じドラマという言葉を使っていて、びっくりしました。
「MOMENT」も、読んでみようかと思っています。
| | 2006/04/05 10:35 PM |
あ!すみません。名前入れ忘れてました。
↑私です・・。
| june | 2006/04/07 7:52 AM |
juneさん、こんにちは〜
あ、はい、ちゃんとわかりましたよ(^.^)
私もjuneさんのレビューを読ませて頂いて、同じこと思ってる!って驚きました。
| 雪芽 | 2006/04/08 12:23 PM |

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MISSING
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| 備 忘 録 | 2005/10/08 5:42 PM |
「MISSING」本多孝好
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| 本のある生活 | 2006/04/05 10:12 PM |
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