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*「書店はタイムマシーンー桜庭一樹読書日記

 多いに読み、多いに食べ、多いに語り、多いに書く。作家桜庭一樹、読書人桜庭一樹、ふたつの日常がギュッと詰まっていて、読んでいて楽しい1冊だ。

きょうも早くおうちに帰って本を読もう―作家・桜庭一樹は稀代の読書魔である。春には穴居人生活をしつつ、冬にはコタツで亀になりながら、今日も今日とて本を読むのだ。『赤朽葉家の伝説』日本推理作家協会賞受賞から『私の男』直木賞受賞までの耽溺の日々。
「BOOK」データベースより
本が増え過ぎて置く場所に困っている現状なので、突如沸いてくる「本が買いたいぞ〜!」という衝動をなだめすかしながら、ちょっぴり我慢の日々をおくっている。にもかかわらず、この本は迷わず買った。読書日記に登場した本がページ下に写真入りで並ぶ。読んでみたい本、自分でも好きな本、この羅列を眺めているだけでも、読書の胃袋が満たされていくような気がしてくる。

漫画もたくさん読んでいる桜庭さん。萩尾望都の『トーマの心臓』、川原泉の『笑う大天使』、内田善美の『空の色に似ている』、どの作品も大好き過ぎてもう言うことなし。
読みたいなぁと記憶の引き出しに放り込んでおいたまま、仕舞ったことさえ忘れていた本。青春というラベルがついた時代に読んだ古典的作品。読んだことのない作者の本でも、桜庭さんの言葉の熱に引き込まれて読んでみたくなる。だから読み終わった本書には付箋がたくさん付いている。
すでにお馴染K島氏を始めとする編集者諸氏との会話も相変わらず面白い。別に笑いを取ろうとしているわけではないと思うが、時に漫才、時にマニアックに走り、可笑しく笑えるのだ。
巻末の特別座談会は桜庭さんとK島氏、K浜氏、F嬢の4人によるもの。K島氏の発言にもあるが、桜庭さんの読書日記では翻訳ものも多く取り上げられていて、もっと海外作品も読みたいと思っている自分としては嬉しい。

作家としての日常は作品を書くことが第一なのだろうが、書いた作品を売るための営業活動、作品が賞を受賞するまで、受賞した後の喧騒など、書くこと以外の日常が描かれている部分も興味深く読んだ。書くのはひとりの作業だけど、作品として世に出しひとり歩きさせるためには、多くの人が携わっている。つくづく作家という職業は大変なことだなと思った。

フランク・マコートの『アンジェラの灰』を紹介した日記での一文が心に残る。
前後は省くけど、

誰のからだにも悲しみは眠っている。書かれるべき無数の物語が、この世のあちこちで、目覚めの時を待っているのだな……。

喜びは気体のようにからだから湧き出て上昇するが、悲しみは鉛の重さで重力に引っ張られ深く沈む。沈んだ悲しみが重力に抗い意識の表面に浮上する時、物語となり、絵画となり、曲となり、……涙となるのだろうか。

 2008年11月3日読了
| 桜庭一樹 | 13:37 | comments(4) | trackbacks(2) | | |

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♯ コメント

こんばんは。
今回も圧倒されましたね。
膨大な読書量でした。
写真入りで紹介した本、どれも読みたくなりました。
そして同じく付箋がいっぱいでした。
書くこと読むこと以外のこともわかって、面白かったです。

ところでサイドバーの読書中、
今の表示では、ウィングフィールドと羽生さん以外はすべて読んでますよ。
また、お待ちしていますね。
| 藍色 | 2008/12/15 1:03 AM |
藍色さん、こんばんは。
どれも読みたくなるような本がいっぱい。
膨大な読書量には圧倒されますね。

感想アップはなかなか進みませんが、またTBにお邪魔致しますので、どうぞよろしく!
| 雪芽 | 2008/12/15 9:43 PM |
こんばんわ。TBさせていただきました。
桜庭さんの読書日記は面白いですよね。
文章も面白いですし、本も気になる作品が多いですし、すいすい読み進みました。
やっぱり授賞式やトップランナーの裏話が読んでいて楽しかったです。
| 苗坊 | 2008/12/27 10:32 PM |
苗坊さん、こんにちは。
面白く楽しく本のこと語ってくれる読書日記、読み応えもあるし、あれもこれもと読みたい本が増えてしまいますね。
授賞式、出演番組の裏話も面白かった〜
ただ、トップランナー見逃してしまったのが残念です。
再放送してくれないかな、とは切なる願望。
| 雪芽 | 2008/12/28 12:57 PM |

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