本や映画の感想、日々の雑感などを徒然に書いております
ネタバレもあるので未読の方はご注意ください
<< July 2020 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
RECOMMEND

 極北ラプソディ 

  
読んだり観たり
雪芽さんの読書メーター 雪芽の最近読んだ本 雪芽さんの鑑賞メーター 雪芽の最近観たビデオ
読みたい!聴きたい♪
Blog散歩道
今年読んだ本
将棋○名人戦・順位戦●
≡ SPONSORED ≡
<< 「百瀬、こっちを向いて。」  中田永一 | main | 「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」 フィッツジェラルド >>

*スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - | | |

*「つむじ風食堂の夜」 吉田篤弘

機会を逃すとふたたび巡り会えないというのは本についてもいえることで、気をそそられるタイトルのこの本もまずは買って積んでおいた。少しして市内某書店の一角に山と詰まれているのを目にする。なんで?しかもその某書店の文庫売上ランク上位に並んでいる。これは驚き!
大きく心揺す振られる本を読んでぐったりしていたこともあり、つむじ食堂のある月舟町に迷い込んでみることにした。

懐かしい町「月舟町」の十字路の角にある、ちょっと風変わりなつむじ風食堂。無口な店主、月舟アパートメントに住んでいる「雨降り先生」、古本屋の「デニーロの親方」、イルクーツクに行きたい果物屋主人、不思議な帽子屋・桜田さん、背の高い舞台女優・奈々津さん。食堂に集う人々が織りなす、懐かしくも清々しい物語。クラフト・エヴィング商會の物語作家による長編小説。 
 
 丁寧に使いこまれた皿のようにしっくりと馴染み、とりたてて何が起こるというわけではないが懐かしさと居心地のよさにほっとひと息つく。

食堂の前に舞ういきもののようなつむじ風、月明かりに浮ぶオレンジ、双子のように並ぶ机、誰が書いたか『唐辛子千夜一夜奇譚』、手品師の父の思い出、つむじ風食堂の常連客を中心にメルヘンのように温かな優しい色合いの物語が綴られている。奇妙だけど可笑しくて思わず笑みが浮んでくるユーモラスな描写、その中には微かな郷愁もあるのだ。しみじみよい作品だった。

暖簾のかかる食堂というのいいものだ。

2009年2月6日読了
| ■や行の作家■ | 16:33 | comments(4) | trackbacks(2) | | |

*スポンサーサイト

| - | 16:33 | - | - | | |

♯ コメント

雪芽さん こんにちは
何とも不思議だけど、心地良い触感の小説でしたね。良い小説を御紹介いただきありがとうございました。
| yori | 2009/08/08 3:30 PM |
yoriさん、こんばんは。
読まれたんですね〜
少〜し不思議が混じっている、その不思議の匙加減が絶妙で、読んでから時を経たいまも思い出すと懐かしい気持ちになります。
「帰りたくなる場所」を持った小説のひとつです。
目をつぶって記憶の扉を開ける。
と、そこはつむじ風食堂のある町。
| 雪芽 | 2009/08/09 8:43 PM |
雪芽さん☆こんばんは
つむじ風食堂が家の近くにあったらいいなぁって思いませんか?
不思議で、優しくて、ホッとする吉田さんの世界が大好きです!
| Roko | 2009/08/23 11:18 PM |
Rokoさん、こんばんは。
近くにあったら毎日のように行ってしまいそうです。
いいですよねぇ、つむじ風食堂。
ほわっとする不思議な世界、他の作品も読んでみたくなりました。
寒くなるこれからの季節にはぴったりでしょうか。
| 雪芽 | 2009/08/24 8:58 PM |

♯ コメントする









コメントをプレビューする?
ご利用のブラウザ、設定ではご利用になれません。


♯ この記事のトラックバックURL

♯ トラックバック

仄かに灯る夜ならば
初めて読む作家の作品に触手を伸ばす、 という行為は意外と精神的ハードルが高い。 自分の財布から直接的には対価を支払わない、 図書館利用の場合でも、大きく外すリスクを考えると、 ハードルはそれほど低いとは言えない。 そんな中、ここの所、初読み作家の作品を続
| 活字の砂漠で溺れたい | 2009/08/08 3:28 PM |
『つむじ風食堂の夜』 吉田篤弘
つむじ風食堂の夜 (ちくま文庫)posted with amazlet at 0
| Roko's Favorite Things | 2009/08/23 10:49 PM |
ABOUT
SELECTED ENTRIES
CATEGORIES
ARCHIVES
TRACKBACK
ありがとうございます
COMMENTS
ありがとうございます
LINKS
MOBILE
qrcode
OTHERS