本や映画の感想、日々の雑感などを徒然に書いております
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*「多読術」 松岡正剛

 本を買う時はまず目次から読む。
これは正解だったようだ。松岡氏はこの本の中で目次に目を通すことをおススメしている。
本はたくさん読めたらいいなと思っている。でも、望み通りにたくさん読めているかというとそうでもない。世の中の多読家の方に比べるとなんともはやなへなちょこぶりだ。ならば少ない中で精読熟読し深く理解しているかといえば、胸を張って「はい」とも答え難しなのだ。
本は読む。本を読むことは好きだ。うん、これなら言える。よかった(笑)
「多読術」を会得したいと思って買った本ではない。松岡正剛氏は編集者、『千夜千冊』の著者としての名前よりも、あとで書くがある人を介して強く印象が刻まれている人なのだ。これは個人的な思いの一面であって、『千夜千冊』を読むとただただ凄いなぁとため息が出てしまうのである。

『多読術』は活字中毒者を自称する松岡氏が、聞き手の問いに答える形で読書について語った本だ。自身の読書遍歴や読書に対する考え方が多様に展開していて共感することも多い。またこれは実際自分でも使ってみたい思った読書ツールもある。なにより本はこう読むべしというスローガン的なものがなく、自由に好きに読めばいいという考えが基本にあることにほっとする。
もとより3冊同時に読めとか、毎日1冊読めとか言われてもできないけどね。

読書の楽しみを知れば、自然と本はたくさん読めます。著者の読書遍歴を振り返り、日頃の読書の方法を紹介。本書を読めば自分に適した読書スタイルがきっと見つかります。読書の達人による多読のコツを伝授。
 まずは目次を読むことが大切であるという言葉どおり、本の帯には本書の目次が並んでいるので書いておこう。

第一章 多読・少読・広読・狭読
第二章 多様性を育てていく
第三章 読書の方法をさぐる
第四章 読書することは編集すること
第五章 自分にあった読書スタイル
第六章 キーブプックを選ぶ
第七章 読書の未来

すべてについて言及することはできないし、やはりこれは読んでもらうのが一番だと思うが、第六章に出てくる「本に攫われたい」という小見出しで書かれている内容は、本が好きで読み続けている人ならばすごく共感できる気がする。「それそれ、それが読みたかった」という、くすぐったいような嬉しさ沸き立つ感覚に出会う瞬間て確かに経験する。そこから連鎖が続いて思いもよらないところに運ばれていく。なんて楽しい!だから止められない。

聞き手が『千夜千冊』は体験記ですかと問う。
それに対し松岡氏は“そうですね、書評じゃありませんね。だから批評をしたいわけじゃない。ぼくが読んできた本や新たに読んだ本の共感体験の内容を案内するものです。”と答えている。
本の共感体験の内容を書く。まさしく自分がブログに読んだ本の感想を書いているのはそういうことなのだと思った。

岩井寛さんという精神科医がいた。彼の書いた『ヒューマニズムとしての狂気』 (日本放送出版協会・NHKブックス)を読んで、人間に向ける視点の温かさに惹かれた。その岩井寛さんが癌を宣告され最期をむかえるまでを記述した『生と死の境界線 「最後の自由」を生きる』は、松岡正剛氏が聞き取りをおこなったものである。600ページにもおよぶ本を読み終えたときは夜が白み始めていた。途中で本を置くことはできなかった。胸が絞めつけられるほど苦しかった。55歳、まだ若過ぎる死だった。そして岩井寛の名とともに松岡正剛という名も心に刻まれたのだ。


村上春樹の新刊『1Q84』がついに出版された。すごい売れ行きだそうだ。もちろん買った。すぐにも読みたいと思ったがしばらくぶりの長編なのでどっぷり浸かりたい。溜まった本や映画の感想を少し書いてからにしようと積んだまま、ときおり眺めては楽しんでいる。
“読む前の本の姿や雰囲気も、実はもう「読書する」に入っていると思います”と松岡氏は言っている。本が本という形を持っていることが何倍も読書を楽しものにしてくれる。

2009年5月31日読了
| ■ま行の作家■ | 22:37 | comments(0) | trackbacks(1) | | |

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松岡正剛『多読術』
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| itchy1976の日記 | 2010/09/18 8:23 AM |
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