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*「ころころろ」 畠中恵

畠中 恵
新潮社
¥ 1,470
(2009-07-30)

 ぽってりしたもも色の表紙。栞紐は鮮やかなさくら色。思いもよらず色に出にけりな若だんなの淡い想い。熱を帯びて染まるその頬のような色味を纏った本を眺めながら、せつなき心の形あれこれをしみじみ思うてみるのだった。

摩訶不思議な妖怪たちに守られながら、今日も元気に(?)寝込んでいる江戸有数の大店の若だんな・一太郎。ある朝起きると、目から光りが奪われていた!その理由は、空前絶後のとばっちり?長崎屋絶体絶命の危機に、若だんなが名推理。だけど光りの奪還には、暗雲が垂れこめて―。佐助は妻と暮らし始め、どうなる、若だんな?絶好調「しゃばけ」シリーズ第八弾。
BOOKデータベースより
身体が弱くて病気の種には困らない若だんなだけど、今度はちょっといつもと勝手が違う様子。ある時突然目の光が失われてしまったから、さあ大変。しかもそこにはなにか謎がありそうだってんだから事は簡単には済みそうにない。
「しゃばけ」シリーズも8作目。これだけ長くなると面白いとは思っても、内容によっては中だるみかと思うこともある。それでも読んでしまうのだよね。で、今回のようにやっぱり面白い!となれば、次もきっと読むのだ。

干物を江戸まで運ぶ。ある藩から持ち込まれ難題を受けた長崎屋が陥った絶体絶命の危機。仁吉が面白いことになっている、と家鳴。若だんなのため奔走する仁吉は両手ふさがりの状況を解決して、本来の目的を遂げることができるのか。佐助はといえばなんと側には女房がいて、これはどうしたことか信じられん。だって仁吉じゃなくてあの佐助ですもの。
と、若だんなの目の光が失われたことを巡って長崎屋も妖たちも慌しい。
どうやらことの起りはまだ若だんなが十二の頃の出来事にあるようだ。

「はじめての」では目を患った母のためと長崎屋を頼って訪ねてきたお沙衣に寄せる若だんなの心情が初々しく描かれ、気づかぬふりで見守る兄やたちの様子に視線を添わせて微笑ましく読んだ。

五つの短編が並んでいるが、今回は若だんなの目が見えなくなったことを軸としたひとつの話の流れとしても読める。
目が見えないことで研ぎ澄まされた耳での名推理はお見事。仁吉に宛てた文の言葉、佐助を心配し寛朝に投げた金平糖には、ふたりの兄やへの精一杯の若だんなの思いが溢れていた。
「ころころろ」の小ざさ、「けじあり」のおたき、「物語のつづき」の生目神、いずれも思う心がやるせなく、若だんなといい、そこにある恋しさがちくりと胸を刺す。

2009年10月11日読了
| 畠中恵 | 16:31 | comments(2) | trackbacks(1) | | |

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♯ コメント

今回のように趣向を凝らしてあると、
ますます読むのが楽しくなっちゃいますね。
しんみりとほろ苦い内容もあるんですが、
やっぱり若だんなと妖たちとの賑やかなやりとりに
ほんわかとしてしまいます。
| エビノート | 2009/10/19 8:53 PM |
エピノートさん、こんばんは。
いつもと同じようでいつもと違う。
このちょっとの違いの新味がよかったですねぇ。
若だんなの一大事とあって、いつも以上に妖たちもわいわい賑やかで楽しかったです♪
若だんな、兄やたちとの絆にもほろり。
いろいろあってもほんわかするのがしゃばけシリーズのよいところですね。
| 雪芽 | 2009/10/21 9:32 PM |

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| まったり読書日記 | 2009/10/19 8:27 PM |
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