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*レッドツリー

ショーン タン
今人舎
¥ 1,680
(2011-06)

 いつものように行きつけの本屋さんで本ブラする。
書棚の迷路をブラブラと巡っていくひと時が楽しい。
そんな折にみつけたのは『遠い町から来た話』という1冊の絵本、。思わず足を止めてページを繰る。
とたんに、この感じは好き過ぎる!と一目惚れ。
そのままレジに直行しそうになるのをなんとか踏み止まる。いま自分は人生何度目かの身辺整理中なのだ。流行の言葉で言えば断捨離しているところ。
作者のショーン・タンには他に『アライバル』という絵本もあって、そういえばこれも欲しいなと迷いに迷ったっけ。

そうだ図書館があるじゃないか。
『遠い町から来た話』は準備中、『アライバル』は多数予約待ちで、まず『レッドツリー』を借りる
 朝目覚め、一日のはじまりから一日の終わりまでのお話。
最初はちょっと最悪だったのが、どんどん悪いほうへ転がっていく一日。
取り巻く状況すべてが絵本の中の主人公に重く暗く冷たく伸しかかって、孤独や焦燥感にもうどうしたらよいのか、すべてを見失ってしまう。
途方にくれるというのはまさにこのことなんだ。
ダイナミックで美しい色使いの絵から、主人公が感じる絶望感が迫ってくる。
自分自身のこれまでの嫌〜な記憶が重なるように浮かび上がって、どんよりした気分に傾きかける。それでも経験値というずぶとさを増やしたいまは、すぐに傾斜した気分の針をピンと元に戻すのだが。
最悪最低な一日の終わり、このままで話は終わるのか。
最後に出てくる主人公を待っていたものがどんな意味を持つのか、何を象徴するのか、わかるようなわからないような。曖昧で確たる言葉にならないとしても、気づくとそこにある赤く鮮やかなレッドツリーは心強い存在だ。

絵本を開くと裏表紙が鼠色で、本の一番後ろは燃えるような赤が目に飛び込んでくる、この意図された作りもよかったですねぇ。

秋が色濃い今日この頃、雪虫も飛んで初雪も近かろうという冷たい空気に、木々の紅葉が見事だ。ガサゴソと音を立てながら枯葉の掃除をしていたら、1本の木に目を奪われた。緑から黄赤へと移り行く季節そのままの、見事なグラデーションを身にまとった楓の木。やがて真紅に染まるのか、その前に風に散らされてしまうのか。
『レッドツリー』の楓の葉っぱを見ながら、秋の日の風景を思い浮かべていた。
悪くない一日だった。

2011年11月1日読了
| ファンタジー・童話 | 18:57 | comments(0) | trackbacks(0) | | |

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