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*「退屈姫君伝」

退屈姫君伝
米村 圭伍
磐内藩五十五万石の末娘めだか姫は、「めだか、喜べ、婚儀じゃ。嫁入りじゃ」という父君西条綱道の言葉に、誰ぞ上の姉姫君の婚儀が決まったかと喜ぶのだが、その姫君とはなんと自分のことだった。

このめだか姫、十七になるというのにかなりのお転婆で、各藩の若君姫君の出来不出来を調査する秘密諜報組織の位付けでは、「極々大凶」と最下位。
一体どんな姫さまなのかと思うだろうが、好奇心旺盛で天真爛漫、美貌のめだか姫がとても魅力的なキャラクターなのだ。明るくのほほんとしながらも、先頭切って突き進んでいく、こんな素敵なお姫さまっているだろうか。
輿入れ先は風見藩二万五千石。藩主時羽直重の正室となっためだか姫は嫁したものの、眉剃り鉄漿(おはぐろ)もしていないし振袖を着てさえいる。夫直重も「姫」と呼んでいるので、奥方となっても変わらずめだか姫のままのめだか姫だった。

二人は中睦まじい新婚生活を過ごすが、そこは江戸時代のこと、参勤交代で直重は国許へ戻る。
ひとり残されためだか姫は退屈でしょうがない。
ひとつところにじっとしていられない性分の姫は、腰元に変装して藩の江戸屋敷内の探索をしてみようと思う。ほんのちょっとした好奇心だったのだか、夫直重の弟で部屋住みの直光にばったり出くわしたことから、退屈する暇もないめだか姫の冒険譚が始まることになるのだ。

直光が教えてくれた風見藩上屋敷の六不思議や、父綱道と夫直重が取り交わした両藩の密約を巡る謎といった、名探偵めだか姫とでも言いたくなる謎解きの面白さ。
謎解きに絡みながら、市井で出会ったくノ一の少女お仙との境遇を越えた友情あり。
からむし長屋の住人達と交わされる人情話あり。
めだか姫は実家である磐内藩の内情を探っているお庭番倉地正之助までも仲間に引き入れてしまう。この姫の考えることといったら、予想を超えている。姫に振り回されつつ、田沼意次と姫の間で自分の使命に揺れる倉地が最後に選ぶのはどちらなのか。
田沼意次の陰謀との対決にみる奇想天外などんでん返しは痛快。
めだか姫の口癖を借りるならば、「すてきすてき」と拍手喝采したくなることしきりで、とにかく読んでいて楽しく面白い。

風見藩は二万五千石の小藩であるから、藩の日常を賄う金策にも苦労の多い貧乏藩だ。だがその貧乏を恨むでもなく、呑気に構えて自分達の成せる事を成す藩邸の藩士達の姿にも、いつしか愛着が湧いてくる。
めだか姫の活躍ももっと読みたい、今回ほとんど出番のなかった藩主直重にも再登場願いたい、めだか姫を取り巻く愉快な仲間達のその後はどうなのだろう。

この「退屈姫君」シリーズは現在第3弾まで出ている。
続きの『退屈姫君 海を渡る』『退屈姫君 恋に燃える』は本屋に置いてあるのだが、肝心のシリーズ第1弾「退屈姫君伝」がなかった。やはりシリーズものは最初から読みたいものだ。昨日図書館で見つけたので、夜中にいっきに読んだ。
これで続きが読める。
| 米村圭伍 | 13:23 | comments(4) | trackbacks(2) | | |

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♯ コメント

雪芽さん、こんばんは!
めだか姫の活躍堪能しましたよ〜〜
どんなことにも「すてきすてき!」と好奇心たっぷりに素直に感動できるめだか姫が皆に愛されるのがよく分かりますね〜
前作『風流冷飯伝』との繋がりもあって、ますます風見藩のこと好きになりました♪
| エビノート | 2007/02/14 9:52 PM |
エピノートさん、面白かったでしょ〜〜〜
めだか姫の「すてきすてき」感覚がすてきなんです。
読んでると口癖がうつってしまいそう。
貧乏弱小藩だけど風見藩の人達はのんびりですよね。
私も大好きで頑張れ風見藩と応援したくなるんです。
| 雪芽 | 2007/02/15 8:58 PM |
こんばんは、雪芽さん。
読みましたよ、うーん面白い、楽しい。
米村圭伍さんのペースにすっかり乗せられてしまいます。
田沼意次なんて出てきてびっくりです。
めだか姫と廻りの人たちもいいですね。
| モンガ | 2007/09/10 12:35 AM |
モンガさん、こんばんは!
退屈姫君シリーズのお仲間が増えて嬉しいです♪
時代小説は隆慶一郎さん、藤沢周平さんとシリアス系から入ったので、米村さん独特の軽妙さが新鮮です。
けっこういろっぽい部分も多いけど、なんだか笑いが先にくるという。
廻りの人達もよいですよね。
他のも面白いですよ。
| 雪芽 | 2007/09/10 8:35 PM |

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