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*「退屈姫君 海を渡る」

退屈姫君 海を渡る
米村 圭伍
退屈姫君、めだか姫が活躍するシリーズ第二弾。
『退屈姫君伝』で風見藩二万五千石の藩主、時羽直重のもとへ嫁いだめだか姫だったが、夫は参勤交代で国許へ帰って不在。
残された姫はといえば、いつもの台詞が口を突いて出る。
「ああ、このままでは退屈で死んでしまいそう」
そんなところへくノ一お仙が天下の一大事の報を持ってやってくる。
天下の一大事と聞いて「すてきすてき」と嬉しがるめだか姫だが。
姫、話の内容を聞く前から喜んでいるが大丈夫か。また騒動が起こるんじゃあるまいか。読むほうも二作目ともなると心得たもので、めだか姫を危ぶみながら、その実「すてきすてき」とすでに姫の気分に感染してわくわくしてくるから恐ろしい。
それでなにが天下の一大事なのかと聞いてみれば、なんと夫時羽直重が失踪したという。えーーーっ!
風見藩存亡の危機、憂慮すべき事態を前にめだか姫は……
やっぱりすてきすてきと瞳に星を輝かせ、この危機を自ら救うべく、風見藩へと向うのだ。

いや待てよ。殿様の奥方は江戸を離れてはいけない決まり。だからといってこんな退屈しのぎのチャンス、めだか姫が大人しくしているわけがない。そこはそれ、変装がお得意な姫ですから。
盤内藩主の父君に用立ててもらった千石船で諏訪、将棋指しの天童小文五、お仙らお馴染の面々を伴い、一同は海路風見藩へと向うことになる。
藩を牛耳る六波羅景望なる妖しき美貌の武士との対決や、源義経に敗れた平家の落人伝説も絡み、面白い展開は期待どおり。
めだか姫、父君西条綱道、夫時羽直重と、いずれもふわふわと軽い味を醸し出しながら、なかなかの肝の据わりようが頼もしい。さてこの事態、どうしてやろうかと、一大事さえ楽しんでいるふうである。
作者の軽妙な語り口がいい。さらに、登場人物達も生き生きとしていて、読んでいるととにかく楽しい気分にさせられる。世の中の憂さが晴れるとでもいうか。そして、ただ楽しいだけに終わらない何かが残るところがさらにいい。

表紙と中の挿絵を描いているのは、畠中恵のしゃばけシリーズでもお馴染の柴田ゆうさん。
偶然か、最近お気に入りのふたつのシリーズの挿絵が同じ人の手に寄るものだった。この挿絵も小説世界にすごくマッチしていて、絵をみるだけでもほのぼのしてくる。

退屈姫君シリーズはLinkさせて頂いている信兵衛さんのHPで書評を読んで、どうしても読みたい、すごく読みたい気分になった本だった。読んでみたら、やっぱり面白かった。私にとっては元気になれる本のひとつでもある。
| 米村圭伍 | 22:45 | comments(0) | trackbacks(0) | | |

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