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*「一千一秒の日々」 島本理生島本 理生 大学生の男女を主人公に、生真面目で不器用な恋模様を描いた連作短篇集。 ある短篇では主人公であった登場人物が、別の短篇では脇として出てきたりして、短篇ごとに舞台上にいる人物のひとりにスポットライトがあたり、他の役者は物語の背景へと存在を薄くする。 *「陽気なギャングの日常と襲撃」 伊坂幸太郎あとがきによると当初は、四人の銀行強盗を中心に、毎回主人公を変えて短篇を書く予定で進んでいたらしい。四つほど書いた後で構想が変わり、すでに書いた短篇四つを第一章に組み込む形で、今回の長編が出来上がったということだ。 続編なので前作から順番に読むことをお勧めする。前作から読まないと絶対駄目、とは言えないという作者に代わって私から言おう。 絶対駄目! なんでここで私が代わりに言うのだ。これじゃあまるで響野じゃないの。 ここで顔に“?”マークが付いた人は、前作を読んでいないか忘れてしまっているはずなので、まずは『陽気なギャングが地球を回す』を読みましょう。 *ダ・ヴィンチ・コード全世界で4900万部を越える大ベストセラー、ダン・ブラウン著「ダ・ヴィンチ・コード」の映画化ということもあり、前宣伝の煽りは凄かった。書店、TVや雑誌といった各メディア、至る所にモナ・リザのあの謎の微笑みが溢れていた。 前々から公開を楽しみにしていた映画でもあり、昨日観に行ってきた。 ついに史上最大の暗号が解き明かされる! *「陽気なギャングが地球を回す」 伊坂 幸太郎伊坂 幸太郎 嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、正確な体内時計を持つ女。他より抜きん出た才能を持つ四人が偶然によって出会い、特異な才能をひとつにして目指した場所は銀行。彼らが銀行へ向った訳はとは。 人が銀行に行く目的ってなんだろう。預金をする。ある。預金を引き下ろす。ある。支払いのための振込み。ある。人によっては融資目的で銀行を訪れることがあるだろう。しかし、どれも彼らの目的とは違う。ではなぜ銀行へ行かなければならないのか。 彼らの答えは単純明快、銀行強盗をするために。 利用目的としてはもっとも極小の理由、だが彼らには最大の理由だった。 数々の銀行強盗を成功させてきた四人に、今回ばかりは思わぬ事態が発生。さらに仲間のひとりが不穏な動きをみせ、訪ねていった先では死体に出くわす。こういう話にはつきものの常套句だけど、向える意外な結末とは。最後に笑うのは、いや、驚くのは誰か。 *「帰ってきた空飛び猫」帰ってきた空飛び猫 アーシュラ・K. ル=グウィン, Ursula K. Le Guin, 村上 春樹 都会を離れ新天地を探して、文字通り自分達の背中に生えた翼で飛び立った四匹の空飛び猫達。前作『空飛び猫』で彼らは人間の兄妹に出会う。その後の彼らはどうしていたのか。さらに子猫との新しい出会いまでを描いたのが今回のお話。 *「夏雲あがれ」*「藩校早春賦」宮本 昌孝 時は江戸時代後期、東海地方の三万石の小藩に藩校が設立されることになった。その藩校の剣術教授方を決める御前試合、藩校建設中に連続して起きた事故の謎、小事に見えた出来事の裏には、藩を揺るがす陰謀の大事が隠されていた。 徒組三十石の筧家三男新吾、同じく徒組三十石で子沢山の花山家の長男太郎佐衛門、ふたりとは身分違いながら固い友情で結ばれる馬廻組百二十石曽根仙之助ら少年達が、大人達の権力闘争の渦に巻き込まれながらも、互いの友情を育み成長していく姿を爽やかに描く時代青春小説。 *ご当選おめでとうございます!!今日届いた封書を開けると、ご当選おめでとうございます!!と大きく書かれた手紙が出てきました。これはもしや新手の詐欺ですか!? *ゴールテープを遥か背にして昨日、宮本昌孝さんの「藩校早春賦」を読み終えて、感想を書こうかと思ったけれど、気づいてみれば続編に熱中している自分。 *ナイロビの蜂ストーリー ナイロビの英国高等弁務官事務所に勤務する外交官ジャスティンのもとに、妻テッサが惨殺されたという知らせが入る。ガーデニングを趣味とし、穏やかで礼儀正しく誠実な人柄のジャスティンであったが、喪失感の中、彼女の死の真相を探るうちに、巨大製薬会社が絡む陰謀がその裏にあることに気づく。 かくてジャスティンは真相解明に取り組むが、自身の身にも危険な影が忍び寄ってくるのだった。 公開初日の今日、劇場にて鑑賞。 本編が終わっても、ずしりと重いものを飲み込んでしまったような気分のまま、タイトルバックが静かに流れていくスクリーンを見ていた。 | 1/2PAGES | >>
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