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*「スロウハイツの神様」上・下 辻村深月スロウハイツの神様(上) スロウハイツの神様(下) 辻村 深月 夢を実現してなお走り続ける者。夢に向かい走り続ける者。小説、脚本、漫画、映画、絵と表現する手段は違っていても、共通しているのは、内側に創作への強い希求を抱いていること。 猟奇的なファンによる小説を模倣した大量殺人事件から10年。筆を折っていたチヨダ・コーキは見事復活し、売れっ子脚本家・赤羽環と、その友人たちとの幸せな共同生活をスタートさせた。しかし謎の少女の出現により…。「MARC」データベースより スロウハイツの住人達はそれぞれの道を求めながら、同じひとつ屋根下で暮らしている。時に創り手としての葛藤や将来への不安、複雑な思いがない交ぜになることもある。それでも走り続ける彼らの姿は、ひとつの季節の輝きを思わせて眩しい。限定された時間に凝縮された、後から思い出した時、むず痒い痛みとともにあれは幸せな時代だったと思い出す、それがいまの彼らだ。 ミステリーというより、これは青春小説と呼んだほうがいいかもしれない。走り続ける彼らを追って、上下巻いっきに読んでしまった。とくに下巻12章からがもう止まらない。それについてはまた後で。 *「おまけのこ」 畠中 恵おまけのこ 畠中 恵 人の気持ちの不可思議さ。色もなく、形もなく、目には映らないけれど、合い照らすように思いは心の鏡に映し出される。曇りあればおぼろげで、ひび割れていれば形乱れ、投射される思いも投影される思いも、なかなかまっすぐにとはいかないところに、不可思議さが生まれることとなる。だからこそ人情の機微にほろりとするし、滲み出る仄暗い感情もまるごと苦い思いで飲み込むのだ。 摩訶不思議な妖怪に守られながら、今日も元気に(?)寝込んでいる日本橋大店の若だんな・一太郎に持ち込まれるは、訳ありの頼み事やらお江戸を騒がす難事件。親友・栄吉との大喧嘩あり、「屏風のぞき」の人生相談あり、小さな一太郎の大冒険ありと、今回も面白さてんこ盛り。お待ちかね、大好評「しゃばけ」シリーズ第四弾!身体は弱いが知恵に溢れる若だんなと、頼れるわりにちょっとトボケた妖たちの愉快な人情妖怪推理帖。「BOOK」データベースより シリーズも4作目となるとひとたび表紙をめくれば、馴染みとなった場所にすんなり入っていける。この気安さがいい。いってみれば記憶回路にしゃばけドアがあって、江戸時代だから襖か、一歩跨げば長崎屋の若だんなの部屋だったりするような感覚だ。と、漫画のような話はさておき、今回は5つの作品が収められた短篇集。毎度のことだが、またしても人の情の温もり、あてどない憤り、胸騒ぐ寄る辺ない感情と、様々な人の気持ちの不可思議さに触れじんわりさせられた。 *半冬眠で今年は暖冬で雪も少ないなぁと思っていた1月。ところが2月になったとたん、いままでの遅れを取り戻さんとばかりに降るわ降るわ。気づけば雪が道路脇にうず高く積まれるいつもの冬の光景になったいた。 降る雪を飽かず見ていると、心がどこかへ運ばれていくような心持ちになる。遠いどこか、うとうととまどろみの中へ落ちていくような。冬が来ると思う、身を切る冷気を避けて、ぬくい部屋で冬眠したいものだと。手には本。活字の世界とまどろみ界隈を行ったり来たり、な生活が出来ればいいのにな。とは本読みとしての憧れである。 実際冬眠生活は無理なのであるが、ブログの更新もままならない近頃の状態は、まるっきり冬眠中のクマか(そんなにはいかつくない、はず)リスか(そんなにかわいくあるまい)。常日頃の願いとは相反して、本を手に取る時間もあまりない。今年は新しいことにもチャレンジしてみたいと考え、いま試行錯誤中なので、この状態はまだしばらく続きそうではある。 長らく時が凍ったようなこの場所に、それでも訪れて足を止めて頂いている方がいることが励みとなっていた。捨てられ忘れられた古代遺跡の廃墟のようにならないよう、またボチボチと言葉を綴っていけたらと思う。書き出すとついがーーーっと書きたくなることが多いけど、時間があまり取れない事情もある。ほどほどにしよう(笑) 今日、本屋にて購入したのはたつみや章さんの『夜の神話』 のだめの♯17も買ってきましたよ〜♪ そんな訳でこれからは半冬眠、半覚醒となりますが、時折、思い出した時には遊びにいらして下さいね。 | 1/1PAGES |
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