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*2007年の読書本読んでいないなぁ、というのが2007年を振り返っての感想でしょうか。 *「プラックペアン1988」 海堂 尊外科研修医世良が飛び込んだのは君臨する“神の手”教授に新兵器導入の講師、技術偏重の医局員ら、策謀渦巻く大学病院…… 面白かったですよ〜 *「ジェネラル・ルージュの凱旋」 海堂 尊ジェネラル・ルージュの凱旋 海堂 尊 宝島社 (2007/4/7) 単行本: 384ページ これまでのもやもやとしていたものがふっきれたシリーズ第3弾。 ドクター・ヘリ導入を悲願とする救命救急センター部長をめぐる疑惑 田口・白鳥コンビが発する軽妙かつ痛快な笑いを期待して肩透かしをくらった感のある前2作、『ナイチンゲールの沈黙』と『螺鈿迷宮』も、本書を含めたトライアングルとしてみると、見事に三角を形成する世界の一辺として、意味のある1冊と思えてくる。シリーズとしては『チーム・バチスタ〜』から『ジェネラル〜』までが、出版社のくくりでは3部作となるのだが(『螺鈿迷宮』は出版社が違うから当然といえば当然)、関連性で考えると先にあげた3作かなと思う。 本音を言えば、もう続きは読まなくてもいいかと思っていたのだ。それでも条件反射のように発売早々買ってしまった。少しはまだ未練があったらしい(笑) 本を読み始めて後悔した。もの凄〜く後悔した。買ってすぐに読まなかったことを後悔したのである。ああ、馬鹿だ〜、目の前にこんな面白い本を積んでおいたなんて。 この先はちょっとネタバレあり *「エトルリアの微笑み」 ホセ・ルイス・サンペドロエトルリアの微笑み ホセ・ルイス・サンペドロ 日本放送出版協会 (2007/10) 単行本: 429ページ 海外の作品を読むことが最近なかったので、たまになにか読んでみたいなと思っていたところ、出会ったのがこの本。 まず装丁に引き付けられた。屋根の上に家を守るように羊が寝そべっている。実は最初羊とわからなかったことは置いておくとして(笑)、本を読んでみると、ここに描かれるのは他のなにものでもなく、羊でなくては駄目なんだと頷ける。装画は久保貴之さんの版画で、この方は調べてみると他にも羊をモチーフとした作品がある。だから表紙の版画も本書のために創作された作品ではないのかもしれないが、物語を包み込むにはなんてぴったりなんだろう。 さあ、表紙にいつまでも拘っていないで先へ進もう。 頑固で、無口で、昔気質の老人。 本の帯に書かれた一文に目が止まる。 (やっぱり先へは進めない) 田舎に住む年老いた親が、都会に住む息子夫婦に引き取らる。となれば慣れない環境に戸惑を覚えて、とか遠い外国の話というより身近にもありそうな話だ。でも、ひとつ気になる。主人公の老人が最期に望んだことってなんだろう。それもたったひとつのことって。もしも自分なら最期になにを望むだろうと、そんなことまで想像してみて、この本は生涯読む限られた本の中の1冊として我が家にやってきたのだ。 | 1/1PAGES |
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