本や映画の感想、日々の雑感などを徒然に書いております
ネタバレもあるので未読の方はご注意ください
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*一時お休みのお知らせ

 いつも当ブログにお越し頂きありがとうございます。
急なことではありますが、10日から2週間程の予定でブログをお休み致します。
頂いているTB、コメントは遅くなりますが、必ず再開後お返しします。
取り急ぎお知らせまで。
| ブログの足跡 | 15:03 | comments(0) | trackbacks(0) | | |

*「武士道シックスティーン」 誉田哲也

方や 父と兄の影響で小さい頃から剣道一直線の香織、方や日本舞踊からの転向で剣道歴も短い早苗。剣道の経験も、性格も違うふたりの少女が出会い、互いに影響を受けながら成長していく、爽やか青春スポーツ物語。
女の子たちの剣道ライフを中心に描いた作品は新鮮で面白かった!スポ根ものはたくさんあるが、女の子と剣道の組合せってあったろうか。
テンポよく進むストーリー、語り口も軽妙でコミカル、サクサクと最後までいっきに読んだ。

「ようするにチャンバラダンスなんだよ、お前の剣道は」剣道エリート、剛の香織。「兵法がどうたらこうたら。時代錯誤もいいとこだっつーの」日舞から転身、柔の早苗。相反するふたりが出会った?。さあ、始めよう。わたしたちの戦いを。わたしたちの時代を。新進気鋭が放つ痛快・青春エンターテインメント、正面打ち一本。
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| ■は行の作家■ | 17:11 | comments(12) | trackbacks(6) | | |

*バトンを拝借

ちょっと面白そうだなと思って、 「今更なんですが本の話」のたまねぎさんのところから、勝手にバトンを頂いてきちゃいました。

条件は次のとおり

「あ」〜「わ」、「が」〜「ぽ」、「ヴ」を本のタイトルで埋める。
過去に読んだことがある本のみで埋める。
作家はダブらないようにして埋める。

たまねぎさんに倣って、日本の作品のみということでやってみました。

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| - | 17:03 | comments(4) | trackbacks(2) | | |

*「幼年期の終り」 アーサー・C・クラーク


アーサー・C・クラーク,福島 正実
早川書房
¥ 756
(1979-04)
 2008年3月19日、アーサー・C・クラーク氏永眠。
ハインラン、アシモフと並ぶSF界の第一人者の死を惜しむ気持ちとともに、大好きだった作家がまたひとり逝ってしまった寂しさが残る。彼の作品からどれか1冊、読み返してみようと選らんだのが、『幼年期の終り』である。昔読んだのは、創元推理文庫の『地球幼年期の終わり』だったと思う。今回はハヤカワ文庫にしてみる。福島正実の訳だ。
数あるクラーク作品からこの本を選んだには理由がある。3部から構成されている本書の1部のみ、後に作者自身の手によって改稿が施されている。改稿後の新訳が去年、光文社古典新訳文庫として刊行された。そちらと読み比べてみたいと思ったのだ。

名作は色褪せない。50年以上も前の作品ということを感じさせない面白さだ。時代の変化、科学的進歩のスピードを考えると、内容によってはSF作品は不利な場合もあるからだ。改めてこの作品の凄さを再確認できて、嬉しい気持ちになる。

人類が宇宙に進出したその日、巨大宇宙船団が地球の空を覆った。やがて人々の頭の中に一つの言葉がこだまする――人類はもはや孤独ではない。それから50年、人類より遥かに高度の知能と技術を有するエイリアンは、その姿を現すことなく、平和裏に地球管理を行なっていた。彼らの真の目的は?そして人類の未来は?
宇宙知性との遭遇によって新たな道を歩みだす人類の姿を、巨匠が、詩情豊かに描きあげたSF史上屈指の名作。
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| SF | 22:16 | comments(2) | trackbacks(1) | | |

*「星のひと」 水森サトリ


水森 サトリ
集英社
¥ 1,680
(2008-04)

 青は何の色、空の色、海の色、孤独の色。
スノードームは遠目で見ると宇宙にぽつんと浮ぶ地球のようでもある。
本屋で見た時から気になって仕方なかったのはひとつにこの表紙、ひとつに隕石。ある日隕石が住宅地に落ちて、一軒の家に穴を穿つ。大小様々なことが起こる世の中だけど、住宅に隕石が落ちてきたっていうのは、けっこう珍奇な出来事だ。宇宙から、地球の殻を破って、ようこそ迷子の隕石。

隕石が落ちてくるよりも大きな奇跡
ありふれた住宅地に落ちた隕石が、孤立した人々に与えた一瞬の逢瀬。
〜本の帯より〜

図書館で予約した本が次々と借り出し可能になって手元にあるのは5冊。次々と借りたら、次々と読まなくてはいけない。ついでに次々と感想も書けばよいのだが、そうは簡単にいかないのが困ったところだ。なんにせよ、昨日の夜ですべて読み終った。
水森サトリさんの第19回小説すばる新人賞受賞作『でっかい月だな』は未読だが、『星のひと』といい星好きな方なのだろうか。たぶん思い入れがあるんだろうなというのが伺えるタイトルだ。それは内容についてもいえる。

ルナ/夏空オリオン/ながれ星はぐれ星/惑星軌道

ある日、槙野草太の家に隕石が落っこちてくる。町は騒然、草太の身の回りも、通う中学のクラスメイトたちも騒然となる。隕石が人を呼び、孤独を生きる人々が心を寄せ合うよっつの連作短編集。

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| ■ま行の作家■ | 16:40 | comments(2) | trackbacks(1) | | |

*「蘆屋家の崩壊」 津原泰水


津原 泰水
集英社
¥ 1,575
(1999-06)
 無類の豆腐好き、とまではいかないが、豆腐は好きなほうである。だから、ひょんなことから出会い、互いに無類の豆腐好きと知って意気投合した「伯爵」と「猿渡」の幻想怪異なこの話、読もうと思ったのは登場人物ふたりの嗜好によるところが大きい。いうなれば豆腐によって結ばれた縁なのである。

津原さんの本はこれで二冊目。『赤い竪琴』では静謐で濃密な大人の恋愛を描き、初読みにして完全ノックアウトを食らったわけだが、まったく趣きの異なるこの短編集も凄くよかった。いや〜、凄いし、とっても好き。豆腐が呼んだだけのことはある。
ひたひたと静かに寄せてくるホラーとしての怖さ、グロテスクでありながら美しく妖しい幻想、そこへ伯爵と猿渡コンビの飄々としたユーモアが溶け込んで、えもいわれぬ味わいとなっているのだ。
津原さんの世界にずぶずぶと嵌っていきそうだ。いまは足首くらいのところまできている。この先どうしようか。グロテスクなのは苦手なのだよなぁ。恐る恐るながら進んでみようか思案中。思案の中で次に読む本を考えている。これはもうなんというか、掴まえられたということか。
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| ■た行の作家■ | 13:48 | comments(4) | trackbacks(2) | | |

*「鳥類学者のファンタジア」 奥泉光

 長い長い旅の話である。時空を越える旅である。1944年のヨーロッパから現在へ、本を閉じた時にはすでに明け方になっていた。フォギーが味わった興奮と躍動するジャズの旋律が身体に満ちる。通常ものごとの終わりにつきまとう寂寥感はなかった。
終ったのだ。そして、始まる。
余韻の海を漂っていたい魅力溢れる物語ではあったが、眠ろう、それがまず思ったことだった。途中で旅を止めることはできなかった。やっと眠ることができる。
目が覚めたら思い出していこう。
フォギー、霧子、パパゲーノ……、目が覚めたら……

柱の陰に誰かいる―フォギーことジャズ・ピアニスト池永希梨子は演奏中奇妙な感覚に襲われる。愛弟子佐知子は、姿も見たという。オリジナル曲フォギーズ・ムードを弾くと、今度は希梨子の前にもはっきりと黒い服の女が現れた。あなた、オルフェウスの音階を知っているとは驚いたわ。謎の女は自分は霧子だと名乗り、そう告げた。混乱した希梨子は、音楽留学でヨーロッパに渡り、1944年にベルリンで行方不明となった祖母・曾根崎霧子ではないかと思い当たる。そしてフォギーは魂の旅へ―。光る猫パパゲーノ、土蔵で鳴り響くオルゴールに導かれて、ナチス支配真っ只中のドイツ神霊音楽協会へとワープする。
「BOOK」データベースより

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| ■あ行の作家■ | 17:39 | comments(6) | trackbacks(2) | | |
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