本や映画の感想、日々の雑感などを徒然に書いております
ネタバレもあるので未読の方はご注意ください
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*「宵山万華鏡」 森見登美彦

森見 登美彦
集英社
¥ 1,365
(2009-07-03)

 森見さんの『宵山万華鏡』が出たのは昨年7月、京都祇園祭の頃だった。
本を手に取ってみると、動かすたびに角度によってキラキラと光ってみせる。
これは面白いと、迷わず買う。
7月の夜をともに過ごすはずだった。気がつけばキラキラと雪が光るいまは冬。
そんなこともあるさ。

祇園祭宵山の京都。熱気あふれる祭りの夜には、現実と妖しの世界が入り乱れ、気をつけないと「大切な人」を失ってしまう―。幼い姉妹、ヘタレ大学生達、怪しげな骨董屋、失踪事件に巻き込まれた過去をもつ叔父と姪。様々な事情と思惑を抱え、人々は宵山へと迷い込んでいくが…!?くるくるとまわり続けるこの夜を抜け出すことは、できるのか。
内容(「BOOK」データベースより)
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| 森見登美彦 | 19:27 | comments(6) | trackbacks(3) | | |

*言葉の小骨

ふと考える。あれはなんだっけ?思い出せない。だからといって何か困るわけでもないのだけど、記憶の欠如がもどかしく、思考が空白部分の周囲をぐるぐる巡っていく。
サリンジャーの短編なのは覚えている。古本屋でみつけて買った角川文庫。表紙の色さえ浮ぶ。文庫のタイトルは、そう「若者たち」だった。若い夫婦の話だ。ラストの台所の場面が気に入っていて、この短編を読んでしばらくは、喫茶店に入るとよくホットミルクを注文したものだった。
雷の夜、台所で若い、というより幼いくらいの妻に話しかける夫。

夜中に台所でぼくはきみに話しかけたかった

唐突に言葉が浮ぶ。
……違った、これは谷川俊太郎の詩だった。

空白の文字が喉に刺さったまま、吐き出すことも呑み込むことも出来ずにいる。すっきりしない。うん、うん、うん、と脳みそに汗をかいて考えるのだけど、なかなかどうして手強い。何か手がかりはないだろうかと考えて、その頃読書カードを作っていたのを思い出す。
「過去に拾いし言の葉は」をご参照ください)
こんな本を読んでいたんだと懐かしくつい目的を忘れそうになるが、空白の言葉をみつけることができた。いやぁ、すっきりした〜
思い出せそうで思い出せない状態って落ち着かない気分なのだよね。

手元に文庫があれば事は簡単だったけれど、どこかの古本屋の棚にあるか、どこぞのサリンジャー好きの本棚にあるかなので、頭を悩ましながら言葉の小骨を探すことになってしまったのだ。これはこれで楽しい作業だった。答えがみつかったいまだから言えることだけど(笑)
と、すっきりしたところで図書館で文庫を借りてきた。
表紙もなく、薄く黄ばんだ項、年老いた文庫にはサリンジャーの描く若者たちの姿があった。もちろん、思い出せずにいた短編「当事者双方」のビリとルースィも。

| 365分の1ーもの想う日々 | 13:34 | comments(0) | trackbacks(0) | | |

*映画「GOEMON」

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ワーナー・ホーム・ビデオ
¥ 2,915
(2009-10-09)

信長亡き後の秀吉の世。五右衛門が盗んだ異国の函は災いの種となるのか。

CGを駆使した映像はうちの小さなTVで観るには惜しい。映画館の大きなスクリーンで観たらさぞや迫力だろうなぁ。映像は綺麗です。主人公である五右衛門だけでなく、霧隠才蔵、服部半蔵といった私の大好きな忍びのものたちの登場はそれだけで嬉しい。彼らの戦いときたら超人技の連続ですごいと言うしかなく。あの跳躍力、何人切っても刃こぼれ知らずの太刀とか、高速の殺陣とか。血が飛び交うシーンが多い割りに生々しさが感じられないのは、時代物の設定を借りた時代ファンタジーっぽいから?

自由を求めた五右衛門と武士になる野望を抱き忍びとして主に使える才蔵。対照的なふたりの生き方と友情。なんといっても大沢さん演じる才蔵がせつなくていいのですよ。
あれこれ深く考えずに映像を視覚的に感じて観て楽しんだ映画でした。

次は「カムイ外伝」なんかも観たくなってきた。こちらは松山ケンイチですね。

2010年1月22日 DVD
| 映画・国内 | 23:40 | comments(2) | trackbacks(1) | | |

*映画「サイダーハウス・ルール」

ジョン・アーヴィングは本でというより映画化された作品のほうが馴染みの深い作家だ。最初にその名前を知ったのは映画館で観た「ガープの世界」で次に「ホテル・ニューハンプシャー」を観る。「サイモン・バーチ」も映画館で観ている。去年DVDで観た「ドア・イン・ザ・フロア」にこの「サイダーハウス・ルール」で、映画化5作品は全部観たことになるのだろうか。
「サイダーハウス・ルール」は数少ないアーヴィングの読了本の中で初めて読んだ本であり、面白くて夢中になって読みきった本だったので、ぜひ観てみたい映画だった。
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| 映画・海外 | 23:38 | comments(0) | trackbacks(0) | | |

*新年のご挨拶と2009・本&映画マイベスト

 新年あけましておめでとうございます!

日付が一日違っただけなのに、新たな気持ちで明日に向かって走ろう!というふうに、未知なる2010年に踏込んでいける新年マジック。もう昨日の私じゃないのよ、今年はもっと本も読んで更新だってバンバンしちゃうんだから、っていまだけは言える。いいなぁ、新年を向かえるというのはとつくづくと思っております。

みなさまはどんな新年を迎えていらっしゃるでしょうか。おとそでほろ酔い加減。喰う寝る正月。一年の計は元旦にありと初詣に行かれた方もいることでしょう。浮世の浮き沈みはあれど、日常生活の狭間、ブログをとおして出会えたことに去年も感謝した一年でした。
他のことに熱中して読書もブログもおろそかになり、更新もままなりせんでしたが、忘れずにいてくれて新年のご挨拶をいただける、姿はなくても訪れていただける、それが糧となってまたがんばろうかなというパワーになっています。ほんとうにありがとうございます。

本を読み、笑い、涙し、怒り、癒され、元気をもらい、そんな単純ことを繰り返し、一日一日を積み上げていけることが幸せです。
今年もよろしくお願いいたします。
みなさま、どうぞよい一年をお過ごしくださいね。
その中の少しの時間をこのブログでお付合いいただければ嬉しく思います。雪の上を駆け回ってしっぽ振っているわんこのように喜びます。

ご挨拶に続きましては数少ないながら、2009年に読んだ本と映画のマイベストです。私が読んだり見たりということで必ずしも2009年の新刊、新作映画ということではありません。
順不同です。1月から順番に並べていっております。
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| 365分の1ーもの想う日々 | 20:43 | comments(16) | trackbacks(4) | | |
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